生命と電磁波の捉え方

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開運とは何でしょうか?
『生命の状態が、未来へ向かってより良い方向へ向かっている』と言う視点で捉えています。
では生命とは何でしょう?楢﨑皐月は、
『電気、磁気、力、および時間、空間の集合体が、生命の正体である」
と仰せです。
少し、難しいですが、電気の波と、磁場の波を含んでいますので、電磁波の元を正しく理解する必要もあります。

では、電磁波は危険なのですか?
とよく聞かれるので、今日は少し電磁波についてのご説明をさせていただきますね。

 電磁波とは、一口で言えば電気の波(波動)と磁気の波(波動)が重なったものです。正確には電気が作る場『電場』と磁気が作る『磁場』が重なったものです。これだけ聞くと何か難しく感じたり、また何か危険なもののように感じられるもののように、感じられる方もいるようですが、実は私達や自然界にの動植物は、常に自然界の様々な電磁場の中で生活し、またそのおかげで生かされ、さらには日常的に活用しているのです。

 電磁波で私達にとって最も身近なものは、光です。また、テレビ・ラジオの電波やレントゲン撮影に使うエックス線も電磁波なのです。図①に電磁波の種類と名称をわかりやすく示します。
電磁波の種類と名称.jpg

 電磁波は、波長の長い(振動数の低い)ものから大きく分けて、電波、光、X線、γ線に区分できます。電波は、波長の長い(振動数の低い)ものから短い(振動数の高い)ものへ、順に長波、中波、短波、極超短波、センチ波、ミリ波、マイクロ波と名称がつけられています。
 光も同様、遠赤外線、赤外線、近赤外線、近赤外線、可視光線、紫外線は波長または振動数によって区別されています。光より、波長の短い(振動数の高い)軟X線、X線、γ線の電磁波の仲間です。
 電磁波には、このように多くの名称が与えられてますが、それらは全て電気の波と磁気の波という性質を同時に重ね持っています。それらを図に示すと②のようになります
電磁波は、伝播と磁波の重なり合ったもの.jpg

 電磁波は波(波動)ですから、水の波や音波と同じように波長、振動数(周波数)、伝播速度(伝わる速さ)を持っています。電磁波が伝わる速さは、いわゆる光の速さと同じで1秒間に3*10の8乗m(30万km)で地球7周半にも達します。波の速さ(υ)は波長(λ)*振動数(ν)、即ち=λ*νで与えられます。図に示すと③のようになります。
波長と振動数と速度の関係.jpg

・波長と速度の関係 υ=λ*ν   
          υ:速度(1秒間に進む距離)
          ν:振動数(1秒間の波の数)
 では、電磁波と私達生物との関係を考えてみましょう。
まず私達人間を含む動物や植物にとって最も大切な電磁波は光と言えるでしょう。誰もが知っているように、植物は光がなくては成長できません。種と水分があれば、いわゆる、もやしのような芽は出ても光がなくては、葉が出て、茎と青葉を成長して実をつけることは出来ません。人間も植物も光の中で、特に赤外線がなければ凍えて死んでしまいます。また可視光線がなければ目があっても真っ暗闇で何も見えません。しかし、光の中でも波長の短い特定の波長の紫外線は、当たりすぎると皮膚がんになると言われ身体に良くありません。でも日光消毒ができるのは紫外線のおかげです。また、体の中でビタミンDを作るのは日光浴をして紫外線に当たることが不可欠です。いずれにしろ、光という電磁波がなければ、この地球上から生命体は全くいなくなると考えられます。
 また、私達の日常生活で電磁波は、ずいぶん活用されています。光より、波長の長い電磁波では、電波として、船の通信(長波)、ラジオ波(中波)飛行機の通信(短波)、テレビ、FM放送(VHF)、衛星放送(UHF)、電波望遠鏡(ミリ波)など、様々に利用され生活に役立っています。
 家庭では馴染みの電子レンジは極超短波のうちの特定の波長(2•45ギガヘルツ)の電波を利用してます。電子レンジは水や水分を持った食品を短時間で加熱するのに便利です。電子レンジに使われる波長(2•45ギガヘルツ)の電波は、水分子(H20)に共鳴し、水分子を激しく振動させて水分子同士をぶつけ合って熱を発生させます。これが電子レンジの原理です。この特定の波長の電波を当てると水を加熱したり、水を含んだ食品を温めることは、効率が良いのですが、そのまま人体や動物がこの波長の電波を受けると生命にとっては、細胞内の水分が直接加熱されるため危険です。ですから電子レンジはこの電波が外へ出ないような構造になっています。ですが、電子レンジが電波(電磁波)を使っているからといって全ての電波が悪いわけでは危険だと考える必要は有ません。

 光より波長の短い電磁波であるX線やγ線も医療面で活躍しています。病気や骨折の検査にはなくてはならないレントゲン撮影はX線を利用しています。がんの治療には、γ線が使われることもあります。しかし、どちらも照射されすぎると正常な細胞を痛めます。軟X線は、宇宙線として常時地球上に降り注いでいますが、人体に影響はありません。最近電磁波が危険であるとか、電磁波障害ということがマスコミ等で取り上げられることがありますが、電磁波が何が何でも危険であるかのような印象をあたえるとしたら、それは極めて不適切な非科学的(非論理的)な捉え方だと考えます。
 電磁波は、上に述べたことから使用方法、活用目的を適切にすれば、益はあっても害のないものだということがお判りいただけると思います。
 もちろん、ある特定の波長や高いエネルギーの電磁波は、場合によっては生命活動に影響することは判っており、今後ともより研究すべきことではあります。
 さらにもっと難しい科学理論から言えば、生物や物質を作っている全ての原子、分子、細胞、動植物、鉱物からも量子力学の研究から、電磁波が発生しているがわかっています。つまり、生きとし生けるものも、自然界にあるものは全て、電磁波なしでは存在しないと言えます。
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