【学校のせんせいのおしごと】

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コラム
学校の教員が足りません
人材が不足しています
教員志望者がほとんどいません
子どもたちの教育に穴が開いてしまいます

これらのことが
ニュース等で話題になっています

しかし、どこかで教員不足で
学校が閉鎖になったのを聞いたことがありますか?
どんなに人が不足していても
学校は公教育を担っていますから
必ず運営されているはずです
どんなに先生方が少なくても
他校の先生方を連れてきても
学校は開かれるのです

前職の都道府県教育委員会では
仕事相手は児童生徒ではありません
市町村の教育委員会であり
各学校の管理職や先生方です
子どもたちのためになることが仕事のゴールなのかもしれませんが
子どもたちと出会うことはありません
子どもたちの存在は遠くなり
国からの通知や調査を
各教育委員会や学校に指示するだけ
または、逆に報告を受けるだけです

一方学校現場では
仕事相手は児童生徒です
それ以外ありません
児童生徒の教育を司るのが教員の仕事です
法令で定められています
それ以外の仕事はありません

なのに、私の感覚から言えば
児童生徒と直接関わるのは
先生方の現状の全仕事のうち1割未満です
目の前に子どもがいる学校現場でも
子どもに関わる仕事が中心と極めて言いがたい現実があります
本来の仕事以外のことが多すぎるのです

病になってしまったり
辞職してしまう先生が続出しているのは
これらの現実を全て自分1人で乗り越えようとした人たちばかりです
本来、子どもたちと接することで
成長を見守り、支援し、促していくことに
やりがいを見付けて
職務を全うすることが教員としての姿です

そんな教員の姿を見ることがなくなったのは
いつのころからでしょうか
あらゆるタスクをうまくこなす
スーパー教師がもてはやされるのが現状です

ですが
子どもと接することが教員として本来あるべき姿です
子どもの成長をプロの教育者として
見取り、分析し、実践する
これが、いつの時代にも求められる教師像であり
そこの教員の専門職としてのプライドがあったはずです

その姿に戻すためには
学校が担うべきものと教師が担うべきものを混同しないこと
学校が担うべきものを実現するための人材を
教員とは別に設けることなど
たくさん取り組むべきことがあります
世の中が関心を持っている間に
微力ながら自分ができることをやっていきたいと思います
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