群衆の心理学

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コラム
コロナ禍の終焉が明らかになるころから
考えていたことがあります
それは停滞した世界が活動を再開する時
誰がどのようなことを言い出すのかを

自主的に判断・行動する主体性を喪失し
極論から極論へと根無し草のように浮遊し続ける集団
そのことを「群衆」とギュスターヴ・ル・ボンという
心理学者が名付けました

自分たちを縛る「タガ」がはずれた時
群衆はその盲目的な力を発動させます
人は、群衆の中にいるとき
「暗示を受けやすく物事を軽々しく信じる性質」
を与えられます
論理ではなく「イメージ」によってのみ物事を考える群衆は
「イメージ」を喚起する力強い
「標語」や「スローガン」によって「暗示」を受け
その「暗示」が群衆の中で「感染」し
その結果、群衆は「衝動」の奴隷になっていきます

このコロナ禍では、世界中で様々な制約によって
行動が縛られてきました
生活様式が一変し、時代の考え方が大きく変わるのでは
とさえ思ったほどです

コロナ禍が明け、昔のような日常を取り戻すかのように
人々は活発に動き始めました
まるで「タガ」がはずれたように
都内の花火大会での現象は、まさに象徴的でしょう

さらに、言わずもがなですが
インターネットやSNSの隆盛で
常に他者の動向に注意を払わずにはいられません
つまり、私たちは
いつでも「群衆」の盲目的な衝動が起こる条件下にいる
ということです。

私は注目しています
このような社会情勢の中で
誰が何をしようとしているのか

大きな集団を動かそうとする視野を持つ人であれば
必ず気付いているはずです
今まさに「群集心理」を操ることに最適な時であることを

私は注目しています
情報を操作することに長けている人が
表舞台に登場したときに
発する言葉の本当の意味を

XとMetaの攻防も
日本と世界の外交も
ウクライナとロシアの戦争も
表に出される情報はいつも「狙っている」のですよ。




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