目標設定のやり方を整理しよう!

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1.目標達成する人と失敗する人の違い

 何かを始めるときには、より効果的な目標を設定することをお勧めします。何となく初めて、なんとなく上手くいったという人も中にはいると思いますが、多くの人は、途中でどこに向かっているのか分からなくなったり、毎日の忙しさに流されていつの間にか無くなっていたりするものです。お正月に立てる「今年の目標」が典型的な例ですね。そして年が明けて「今年こそ達成させる!」と思っても、同じことを繰り返す悪循環にはまり、「もう無理だ!」とあきらめたり、「自分には才能がない…」と自信を失ったりします。

 なぜ目標を立てても失敗する人が後を絶たないのでしょうか。その一方で成功している人は確実に目標を達成して成長し続けています。 この差はいったいだと思いますか?
 目標を立てても失敗する人の多くは、最初に立てた目標が「あいまい」な場合が多いようです。目標「達成」は、目標「設定」で決まります。そこで今回は目標設定の方法とコツについて解説していきます。「いや、ちゃんと目標設定している」と自信をもっている人もいるかもしれませんが、改めて目標設定の仕方を確認して、より完成度の目標を設定してみてください。

2.SMARTの法則で目標を設定する

 目標設定で使われる効果的なフレームワークにはたくさんの種類がありますが、今回はSMARTの法則を紹介します。

〇SMARTの法則とは
 SMARTの法則そのものはどこかで見たり聞いたり使ったことがある人も多と思います。webで検索してもたくさん出てきます。目標設定に最低限必要なS・M・A・R・Tで始まる5つの要素をそろえていくことで、効果的な目標を設定ができるというものです。コーチなどにアドバイスをもらいながらやるとより強力ですが、自分1人でもかなり効果的な目標設定ができる優れものです!

〇S:Specific(具体的な)
 明確かつ具体的な表現で目標を設定します。目標とする行先を明確にすることでイメージしやすくします。例えば「旅行」に行くなら、まず国内なのか、海外なのか、海外ならどの国なのか。アメリカならハワイなのが、ニューヨークなのか、サンフランシスコなのか。より具体的・明確になったほうが、手段や順番がわかりやすくなります。

〇M:Measurable(測定可能な)
 達成の度合いや進捗状況などを測定しやすくするために、Sで具体的になった目標について数字(回数、量、日数、日付など)で表します
 目標設定するときには数字で表しにくい場合もありますが(元気になる、楽しむ、笑顔で挨拶するなど)、頑張って数値化してみてください。数値化する目的は、成果を出すためにはどのくらいのプロセスや量が必要なのかを後で検証するためです。検証することで他の場面に応用したり、次回以降は少し工夫することでより短期間でできるようになります。

 数字で表せない目標をあえて数字で表すコツは、「何のためにその目標を達成するのか」を想像することです。例えば「元気になる」なら、元気になって毎週買い物に行く。週に3回は散歩に行く。毎月1回友人と食事する、などが挙げられます。

〇A:Achievable(達成可能な)
 目標は、高すぎても低すぎても適当ではありません。高すぎると、どこかで「自分には無理かも…」と疑ったり、うまくいかなくなると「やっぱり無理」と途中で挫折する可能性が高まります。逆に低すぎると、達成しても達成感や充実感が感じられなかったり、「いつでもできる」と思って気が緩んだままいつの間にか忘れたり。だから「頑張れば達成できる」程度が望ましいです。数字で表すなら、現状の努力を100%として、120%くらいで頑張れば達成できるくらいが良いです。

〇R:Result-based(成果に基づいている)
 SMARTの法則で目標を設定するときには、Sから順番にやってもよいですが、実はRから始めるとより効果的です。ここでの「成果」とは、その目標を達成したい理由を明確にすること。つまり目標の目的を明確にすることです。ハワイに旅行に行くことが目標なら、なぜハワイに行くのか、ハワイに行くことで何を手に入れたいのか、を明確にすること。家族サービスと家族の親睦のためなのか、仕事を頑張ったご褒美なのか、これからのエネルギーチャージのためなのか。目的が明確なることで、S・M・Aの精度が高まり、目標に向かうモチベーションも上がると思います。

〇T:Time-bound(期限がある)
目標には必ず期限を決めます。期限が無い目標は、提出期限が無い夏休みの宿題と同じくらい後回しにされます。そしていつの間にか忘れられていきます。
 ではなぜ期限を決めるのでしょうか。 時間は有限です。誰もが同じ時間を過ごし、同じ流れで消化していきます。止めることも貯めることもできません。だからこそ、時間を有効活用するために期日管理が必要なのです。加えて、最終期限だけでなく小さなタスク単位でも期日設定したほうが、より確実に達成に近づいていきます。

 この期限は実は非常に重要です。目標は、達成して終わりではありません。達成できたことを振り返ることで、より確実性を高めたり短期間で達成できるように工夫できたりします。いわゆるPDCAサイクルのC(チェック)に当たります。だから、P(計画)したものをD(試してみて)C(確認・検証)します。その結果をもとにA(行動)できるようにしていくことで、あなたの成長と成功につながっていくのです。

3.SMARTの法則+αで目標達成の確率を爆上げする!

SMARTの法則で目標を設定すれば、あとは実際に行動に移すだけ。ですが、ちょっと待ってください。あと2つ簡単な工夫をするともっと達成の確立が上がるとしたら、どうですか?試してみたくなりませんか?

〇肯定的な表現
目標は必ず「肯定的」に表しましょう。人前で話すのが苦手でプレゼンのときに緊張してしまう人は「緊張しないでプレゼンする」としがちです。これでは「緊張する」ことが前提にあるから、うまくいかないです。肯定的な表現に直すなら、「明るい表情で元気にプレゼンする」とか「堂々と説明している」などが良い例と言えます。

 さらに、そこにネガティブなイメージが無いほうがより効果的です。「ダイエットする」も先に「少し太っている」イメージがありませんか?それなら「素敵な服を着てデートに行く」などダイエットの後の自分の理想の姿をイメージするなど、自分がワクワクするような表現にした方が、目標達成に向けたモチベーションにもつながると思います。

〇五感を活用する
 目標達成にはイメージは非常に重要です。何となく思い浮かべるのではなく、できるだけリアルに、はっきりと思い描いてください。このとき、五感を意識するとより臨場感が増して、身体で理想の状態を記憶することができます。特に視覚(映像としてはっきりと思い浮かべる、白黒よりはカラーで)、聴覚(どんな音や声が聞こえるのか、音の大きさも考えて)、体感覚(実際に身体に触れた感覚(触覚)や味(味覚)、におい(嗅覚))などをできる限りイメージします。 
 例えばハワイに行くことが目標だったら、海岸沿いを歩いているときに見える景色を思い描いたり、波の音を想像したり、あたたかい風を感じたときの気持ちを感覚を想像するなど。もちろん、食事のときの香りや味をイメージすることもアリです。

4.SMARTの法則でスマートに目標達成を!

SMARTの法則は目標設定の手法としてはありきたりかもしれませんが、非常に分かりやすく強力な手法です。上記の内容をもれなくカバーしたSMARTな目標ができたなら、あとは行動するのみです!
この記事を読んだあなたが目標を達成し、素敵な未来を手に入れることを応援しています!

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