(微ネタバレ有り)宮崎駿の新作"君たちはどう生きるか”を観てたら寝てしまった件

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こんにちは!路上で100人の話を聞いた男のコウヘイです。
本日は宮崎駿の最新作である"君たちはどう生きるのか"を観てきました。
宮崎駿としては"風立ちぬ"以来、10年ぶりの新作であらすじやキャストなどの事前告知が一切無しという異色な作品。

「このビッグウェーブに乗るしかない!!」という気持ちから公開初日に足を運んできました。
しかし恥ずかしながら私は映画の中盤頃で寝落ちしてしまい、若干映画の内容を見落としてしまったのです。
長年映画ファンをやっていますが、劇場で眠ってしまったことは初めての経験でした。

今回はなぜ私が"君たちはどう生きるのか"で寝落ちしてしまったのか考察していこうと思いますので、お付き合いくださいませ。

●主人公に感情移入しづらい
映画の序盤、主人公の男の子はあまり感情表現をしなかった印象です。
ほとんど言葉を発しませんし日常の行動から感情が微妙に染み出してくる部分もあるのですが、彼自身の内面が分かりやすく表現されている部分は個人的には感じられませんでした。

近年の邦画界は説明過多な作品が多く、冗長な映画が蔓延している中でこれほど削ぎ落とされた表現が観れるとはびっくりです。
もっと映像の中で主人公の感情の機微が表現されているとは思いますが一見しただけではよく分からなかったので、何度も観て考察する必要がある作品だと思いました。

●メタファーが難しくて物語の置いてきぼりになる
作中にはいくつかのメタファーが登場するが、分かりづらくてついていけない部分が多かった印象。
例えばあるシーンで薔薇の花がガラス製品のように割れるシーンがあるが、何かを暗示しているような描写をしているので元ネタや込められている意味が分かると絶対に面白くなると思う。

しかし恐らく宮崎駿の今作は古典の文芸などを引用してる可能性が高く、元ネタを知るには相当な教養レベルが必要とされるので劇中の表現を全て正確に汲み取るは至難の業。

"君たちはどう生きるのか"を完全に理解したい人は宮崎駿が影響を受けた作品を教養として知っておく必要があると思う。
多分教養レベルの高い文化人には刺さる内容になっているのであろう。

●朝一番の上映時間に行ってしまった
私は今作にネタバレを避けるべく朝一番の回を見に行ってしまったが、これが明らかに失敗だった。
前日は仕事のため寝る時間も遅かったし、起きる時間も早かったので朝ごはんも食べれなかったのです。

これで作品に没入できていたら良かったかもしれないが、上記のように内容が難解すぎてとても集中力を保つことできません。
途中から「お腹空いたなぁ」「映画終わったら何を食べようかなぁ」と映画鑑賞中にあるまじき雑念が頭を支配し始めた。

それと同時に強烈な眠気が私を遅い、いつのまにか私は夢の世界に誘われていたのです。

●終わりに
あれこれ言っているうちに作品を非難しているような形になってしまったが、私はこの作品を結構好きなのかもしれません(途中で寝た人間が言うことではないが)
近年の分かりやすい作品が蔓延してる邦画界の中で宮崎駿という巨匠がこれだけ尖った表現をしてくれるのは映画ファンとしてそれだけで嬉しいのです。

「夢のような映画体験をありがとう宮崎さん...」





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