なぜタイトルはグリコのおまけに過ぎないのか

先日に読んだある小説の書き出しがあまりにも衝撃的だったので、あえてこの問題について深堀してみようと思います。確かにタイトルも小説の一部ではありますが、みなさんはグリコのおまけが欲しくてグリコを買いますか？まず買わないですよね。タイトルに自己満足するとまずその作家は伸びません。その時点で成長が止まります。小説を書くにはまずタイトルを決めるのではなく、軸を決めます。軸とは何かと言いますと書くジャンルやテーマにもよりますが、例えば思春期の女の子を書くとしましょう。あなたが一番書きたいものを選ぶのです。それは女の子の日常なのか非日常なのか。何かスポーツか部活に打ち込んでいる姿なのか。それとも学校生活なのか。季節はいつか？恋をしている姿なのか。怖いもの見たさで心霊スポットに行って怖がる姿なのか。趣味に没頭する姿なのか。もちろんその子が性行為にふける場面でもいいです。ただ性行為といってもそのシチュエーションは様々です。ちなみに私は夢の中で女の子が異世界の人と性行為にふけり、ペット化されていく過程を軸にして書いています。初心者の人はついつい自身が考えたタイトルに陶酔しがちです。これは読書の初心者がたまたま良い本に出会って読み終えた時の気分に似ています。軸は実際に色々書いてみないとまず決まりません。なので初めは断片的でもいいので色々書いてみることです。たとえ今は小説の形を成していなくても軸さえ決まれば小説はほぼ書けたも同然だからです。軸が決まれば次はその軸を中心に書いていくのですが、あなたが一番書きやすいスタイルを確立することです。ちなみに私は必ず女の子を2人セットで出します。これが一番書きやすいからです。ここまでくれば小説はほぼ書けます。あとはなるべくマンネリに陥らないように数をこなすだけです。これはあくまでも一例で私が思いついた書き方ですが、別にこの書き方にこだわる必要はありません。あなたがもっと書きやすい書き方を知っているのであれば、そちらを優先するべきです。万人に合った書き方はなく、あなたが一番書きやすい書き方を確立すればよいのです。ただタイトルを先に考えるのはあまりお勧めできません。仮に決めるのならば先でもいいのですが、タイトルを先に考えてしまうとそれに陶酔してしまい駄作モードに突入する大悪手につながる恐れがあるので、その大悪手だけは指さないでくださいね。あなたがほれ込むべきは先に考えた陳腐で平凡なタイトルではなくて軸なのです。軸とは作品世界そのものです。なので決してタイトルに自己満足せず、まずは自身の作品世界にほれ込んでくださいね。