【鑑定例】結婚を望んでいなかったのに10年以上の結婚生活を強いられた男性

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今まで受けたご相談の一部を紹介しようと思います。リアルタイムで受けているご相談ではありません。全て過去の事例です。

相談者の男性は当時お付き合いしていた女性に「家族に紹介したい」と言われて、彼女のご実家に伺ったそうなのですが、その日に彼女の父親から
「娘と結婚するんだよな?」
と圧をかけられたそうです。相談者は断れず「はい」と答えてしまいました。
それから10年以上、彼女への気持ちは早々に冷めていたのですが、結婚生活を責任を持って続けていたそうです。しかし結局すれ違いが多く、離婚するに至りました。

相談者の男性は確かにそれなりに収入を得ており、元奥様は「30までに結婚・出産したい」とは言っていたそうですが、いくら女性側に出産適齢期があるとはいえ、相手の気持ちも確認することなく、しかも結婚に対して互いの意思確認もなく、親から圧力をかけさせるというのは、やり方としてはよろしくないかな、と聞いていて感じました。

戦前の日本では、結婚するのに親の同意が必要でしたが、現在の憲法では

憲法24条1項「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。」

の通り、“両性の合意のみに基いて成立”とありますから、親の同意や圧力は関係ないのですよね。むしろ当事者の双方どちらか一方が拒否すれば婚姻という【契約】は成立しません。本来であればね。

ですから相談者は本来であれば拒否する権利を持っていたはずなのです。しかし「結婚したいとまで思ってくれている人に対して無碍にできない」と当時の彼は考えたのか、受け入れることにしたのです。
よくよく話を聞いてみると、「結婚願望はなかった」そうです。

本人が受け入れる選択をしたのだから仕方のないことではありますけれども、彼の命式・出生図を出してみると、確かにインド占星術上では金星ー木星期であり結婚に縁がありそうな時期ではありました。しかし四柱推命では偏財という大運の最中でした。
男性にとって偏財・正財という星は相手の女性を指します(例外はあります)。妻は正財、愛人・浮気相手は偏財です。元奥様は別に浮気相手ではなく正式にお付き合いしていたということですが、相談者視点で言えば、偏財ではなく正財の時期まで待ったほうが良かったのかもしれません。

ただ、相談者の命式が羊刃格という大変強いエネルギーを持つ命式を持っており、強すぎる命式の方は配偶者を剋してしまう方が大半です。要は相手のエネルギーや運勢を圧倒してしまうので、相談者の配偶者になる道を選ぶほうが悪手なのです。
こういう方は、結婚ではなく事実婚や内縁関係でのパートナーシップのほうが賢明です。

今回は相談者の方が男性だったので男性視点で書きましたが、男女問わず相手の気持ちは尊重しましょうね。
男性はATMではありません、女性はメイドではありません。自分の都合だけで結婚を迫るのはやめましょう。
先程も書きましたが、結婚は契約です。双方の同意に基づかなければ成立しないものです。海外では離婚したときに揉めないように、結婚時にあらかじめ権利関係のことを決めておくそうです。人によってはドライに映るかもしれませんが、契約ですから当然の対応だと私は考えます。

情が絡むと冷静な判断はできなくなるのが人の性。だから占い師だったり弁護士だったり客観的に判断できる人の存在が必要なわけですね。
互いが一緒になるのに愛情は大切です。けれども好きだから何してもいいということではありません。



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