1回目の休職の時の話/HSPなんて知らなきゃよかった

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コラム
HSPという言葉を初めて認識したのは、
2020年頃だったと思います。

「わたし、HSPだ…!」
「めっちゃ共感できる…!」

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それまで自分は、自分の事を割と図太い、強い人間だと思ってました。

営業としてバリバリ働いていたので、
夜遅くまで毎日残業して、体力にも自信があったし、
ストレス耐性も強いと思ってました。
厳密には、心のどこかではそんなに強くない事が解ってたけど、
それを認めたくなくて、常に心身に負荷をかけてました。

無理しながら頑張る事が、自分の成長に繋がり
それが周りからも評価されると思っていました。

実際に、ある程度時間をかければ、
やればやった分だけ成果は出るし、
それでいいんだと思ってました。
今までもそうやって生きてきました。

飲み会も多い会社だったのですが、
お酒も強くないし、
ほんとは早く帰って、
静かな時間を1人で過ごしたい。早く寝たい。
でもその場に適応して何とかやり過ごしていました。
無理してお客様の飲み会についていって、
朝までなんて事もありました。

本当にやりたくないのに、
上司の期待に応えなきゃと思って中間管理職になり
後輩を引っ張っていく為に
厳しい言葉を言う事もたくさんありました。

ほんとは人に注意をするなんてこの世で一番苦手なのに、
怖い顔して、無理をして
「やらなければいけない事」として、自分に課してました。

でも、やるべき事さえやっていれば、
そして数字を出せば、成果を出せば、
周りが認めてくれて、
自分は安心してその場にいられる。

「自分は安心してその場にいられる」
その為だけに、ずっとそんな生き方を自分に強いてきました。

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HSPという性質を知ってからは、
それまでの自分像が崩れてしまう様な感覚があり
一気に意識が内側に向きすぎて、バランスを崩してしまいました。

そのあたりから毎日会社に行く事がとても苦痛になってしまい
気力も無くなり、鬱っぽくなっていきました。

ある日、今まで感じた事のない、
ボコボコっとした、不整脈の様な心臓の動きを感じて、
とても不安になり、心電図を測っても、異常はなし。


心のどこかで「もう限界」「休みたい」
その声を、ずーーーっと無視していた事は、自分でも解っていました。

心療内科に良き、診断書をもらい、休職の手続きに入りました。

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HSPと自覚したはいいものの、
自分で自分を受け止めきれないというか、
処理しきれなくなるというか、
脳がパニックを起こしてるというか。。

本当の自分の性質を理解するという事は、
実は結構苦行だという事(笑)
当時の自分は知らなくて、
一回落ちてしまったんだと思います。

あの時思っていたのは、
「じゃあどうすればいいのか」という事。

HSPだから人より刺激が多く、そして刺激に弱くて
体力気力の消耗も激しい。
だけど、それを知ったからと言って、
世界は変わらない。
やるべき事も変わらない。

自分が弱いという自覚だけ強くなっていき、
そこからはどんどん弱ってしまった感覚がありました。
(病気を自覚すると弱る、みたいな感じ)

1日じゅうベッドから出られない日も何度もあった。

朝はベランダに出て朝日を浴びたり、
近くを散歩するので精いっぱい。

体重は減って、やせ細っていきました。

だから、「HSPは自分を助けない」と思って
もう全部なかった事にしたいと思いました。

そんな、繊細繊細言ってられない。
仕事をしなければ収入もないし、
収入がなければ心はどんどん余裕がなくなる。
そんな事ではもっと鬱がひどくなってしまう。

結局、3か月で仕事に復帰しました。
今までのこの3ヶ月は幻想だったという事で、
忘れて、なかった事にしよう。
また今までの様な自分に戻れる。
頑張ろう!

そんな風に思っていました。

~続く~











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