ChatGPT プロンプトの基本

◯プロンプトの基本

プロンプトとは、ChatGPTに対して入力する指示や質問のことを指します。プロンプトの書き方次第で、ChatGPTからの出力結果が大きく変わります。

プロンプトの3つのパターン

プロンプトには、大きく分けて以下の3つのパターンがあります。

Instruction (命令): 「してほしいこと」を具体的に指示するプロンプト

Demonstration (実演): 希望する回答の形を実演して真似をさせるプロンプト

Completion (補完): 後に続くテキストを補完させるプロンプト

状況に応じてこれらのパターンを使い分けることで、的確な回答を引き出すことができます。

◯プロンプトの書き方のコツ

プロンプトを上手に書くために心がけるべきコツは以下の通りです。

指示を明確にする

回答の形式を具体的に指定する

回答が不十分な場合は追加で質問を投げかける

比較対象を用いて質問する

理想の回答例を提示する

このようなコツを活用することで、的確で望ましい回答を引き出すことができます。

◯代表的なプロンプトの手法

プロンプトには、有名な手法がいくつかあります。これらの手法を理解し、上手に活用することで、より優れた回答を得られます。

・深津式プロンプト

深津式プロンプトは、ChatGPTの役割を明確に設定するプロンプトの手法です。「あなたは○○の役割です」と宣言した上で質問することで、それにふさわしい回答を引き出すことができます。例えば「あなたは世界的な営業マンです。新製品の営業プレゼンを作成してください」などです。

・ゴールシークプロンプト

ゴールシークプロンプトは、課題解決に向けて一連の行動を生成させる手法です。まず「課題は○○です」と課題を設定し、次に「ステップ1:課題を分析する」「ステップ2:解決策を考える」...と一連の手順を与えていきます。ChatGPTはその手順に沿って回答していきます。

・ReActプロンプト

ReActプロンプトは、推論→行動→観察のプロセスを繰り返させる手法です。例えば「この状況を推論してみてください」と指示し、ChatGPTが推論した内容に対して「その推論に基づいてどのように行動しますか?」「もし○○だったらどうしますか?」と次々に問いかけていきます。このプロセスを重ねることで、より深い考察を引き出すことができます。

◯プロンプトの実践例

ここまでプロンプトの基本と代表的な手法を解説してきましたが、実際にプロンプトを活用するためのヒントをいくつか紹介します。

・業務効率化に役立つプロンプト

ChatGPTを業務で活用するための代表的なプロンプトは以下の通りです。

文書の要約: 「この文書を3つのポイントにまとめてください」

文書の校正: 「この文書の誤字脱字や文法的な間違いを指摘してください」

議事録作成: 「この会議の発言メモから議事録を作成してください」

企画提案: 「○○の新規事業のアイデアを10個挙げてください」

キャッチコピー作成: 「この製品の魅力を強調したキャッチコピーを考えてください」

このようにプロンプトを設定することで、ChatGPTに様々な業務を任せることができ、効率化が図れます。

・エンジニア向けのプロンプト

エンジニアの方々向けのプロンプトの例を紹介します。

コーディング支援: 「この関数を書き換えて○○する方法を教えてください」

バグ発見・修正: 「このコードのバグの原因は何でしょうか?修正案を提示してください」

アルゴリズム生成: 「○○を実現するアルゴリズムのコード例を作ってください」

テストデータ生成: 「このAPIのモックデータを10個作成してください」

エンジニアリングの現場でも、上記のようなプロンプトを使えば、コーディングや品質管理、テストデータ作成など、さまざまな作業を効率化できます。

◯まとめ

ChatGPTのプロンプトは、出力される回答の質を左右する重要な要素です。プロンプトの種類や書き方のコツ、代表的な手法を理解することで、ChatGPTの能力を最大限に引き出すことができます。本記事で解説した情報を参考に、自分なりのプロンプトを工夫し、ChatGPTを効果的に活用していきましょう。

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