私は保育士として働く中で「鬱」の診断がついたことがあります。
毎日仕事で、四六時中こどものことを考え休める日もありませんでした。
そんなある日いつものように出勤しようとした際、呼吸がしづらくなり動けなくなるほど吐き気が止まらなくなったのです。
その日は「シフトに抜けが出てしまっては現場に迷惑をかけてしまう」という思いでなんとか出勤しました。
しかしあきらかに普段の自分の体調とは違う違和感があったので心療内科や精神科に連絡をしました。
今はコロナ禍ということもあり「初診の受付はしていない」と数件断られ、「もう気合と根性で乗り切るしかないかな」と諦め掛けていました。
正直自分が受診をすることで「なんて言われるんだろう」と少し怖かった感覚もありました。
ただ今の自分の状態でこどもに関わっていても「プロとして万全の関わり」ができないと意を決してその後も数件連絡を取り、なんとか初診受付をしてくれる病院を見つけ受診しました。
その時の自分の状況や仕事の状況をドクターに細かくお話をしたところ「鬱」という診断がつきました。
私は昔からスポーツをしており辛くしんどい練習にも耐えてきたという自負があり、メンタルの強さには自信がありました。
仕事はしんどくて当たり前、お金をもらって働いているのだから休みだってもらえるだけありがたい。
このような思考になっていた時点で私は完全な「社畜」になっていたのだと気がつきました。
仕事場には迷惑を掛けてしまいましたが長期でお休みをいただきました。
お休み始めは何をして良いか分からず「ダラダラ過ごすのも働いてる人に申し訳ない」「何かしなければ」と一人勝手にソワソワとしていました。
「専門書やビジネス書を読もう」と思い、今まで読めていなかった本や別に数冊電子書籍で購入し読み初めましたが、読めば読むほど仕事のことを考えてしまい余計しんどくなってしまったのは自分でもバカだったなと思います。
「なんで自分がこんなことに」「みんなに迷惑ばかり掛けて申し訳ない」など
時間がある分自責の念が強くなってしまっていました。
小学生の時から私は漫画を読むのが好きでした。
「漫画ならその世界のことを考えるから仕事のことは考えずに読めるのではないか」
そんな時に出会ったのがみんなご存知「ONE PIECE」です。
笑いあり、涙あり、胸熱展開ありで読んでいる時はとても楽しい時間を過ごせました。
読めば読むほど学生の時に友達らと今後の展開を考察したり、好きなキャラクターを言い合った、懐かしい思い出も思い出しました。
恐らくあの時に自分を責め続けるだけの時間を過ごしていたら私は社会復帰も難しかったと思います。
「なんだよ漫画読んでただけかよ」「漫画読んで元気出るってそんなことある?」と思われるかもしれませんが、鬱というのはここには書ききれない程しんどいですし、自分を責めてしまいます。
些細なことかもしれませんが、たかが漫画、されど漫画。
「ONE PIECE」にはとても感謝しています。
早く完結してほしいけど、してほしくないという矛盾した思いを胸に今後もファンの一人として応援していこうと思います。
とまぁただ自分の好きな漫画を紹介しただけになりましたが。笑
ここまで読んでいただきありがとうございます!
P.S. 今日から上映されるスラムダンクも声優は変わってしまいますが、大好きな漫画なので観るのが楽しみです。