忘れてしまう…ということ

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こんにちは
心理カウンセラーのなぎです。


介護の仕事で病院付き添いに行った時のことです。
お迎えに行くといつも本を読んでいる方がいらっしゃいました。


診察を待っているとき「最近は、どんな本を読まれましたか」とたずねました。

すると「え…えっと…」と困ったような顔をされたので、「しまった!」と思いすぐに他の話に切り替えました。


年齢を重ねると記憶力が低下して、最近のことは忘れてしまう方がいらっしゃいます。


忘れやすくなることは、仕方がないことです。

特に認知症を患っている場合は顕著です。


ご本人が一番つらいのは、しっかり認識出来ているときと記憶がぼんやりして
いるときが交互にやって来るときです。


忘れてしまうことへの不安から、イライラしたり怒りっぽくなったりする方もいらっしゃいます。


それを通り越すと記憶自体が曖昧になってきて、落ち着きます。


現在のことはもちろん、過去のことも断定的にしか思い出せなくなります。


昔の悲しみや辛さ、嫌な出来事も忘れてしまうのでご本人とっては幸せなのかもしれません。


忘れるということは、これまでの人生を肯定できる贈り物のように私は感じてしまいます。


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