卒論の書き方<先行研究の探し方編>

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みなさんこんばんは。
(どうやら卒論関連の記事は夜中に読まれる傾向があるようです。夜中に「やるかぁ・・・。」って重い腰を上げる学生さんが多いのでしょうね。お疲れ様です。)

さて、今時期最もお悩みになるのはおそらく「先行研究」ってやつではないでしょうか?
文献レビューの書き方が分からないとか、そもそも先行研究が見つからないとか。そんなご相談を多くいただきます。

そこで今回は先行研究の【探し方のコツ】を伝授いたします。
さらに、今回は私が今年アツイなと思っている「部活動顧問の労働問題」をテーマとして、実際に先行研究を調べてみます!

眠い目こすって、あなたも一緒に先行研究探してみてくださいね!

【おすすめの検索サイト】

まず、先行研究をどうやって探せばよいのでしょうか。
一番のおすすめは「図書館」です。あなたの在籍する大学の図書館。そこでリファレンスサービスを受けるのが最も先行研究を見つけやすいでしょう。

しかし、今は深夜、あなたは何とかインターネットを駆使して先行研究を見つけたいのですよね。
そこでおすすめなのは・・・・
CiNii
J-STAGE
という論文検索サイトですね。

はい、じゃあそのサイトを開いてみましょう。・・・開きましたか?
そこに検索ボックスがありますので、あなたの研究テーマのキーワードを打ち込んでみてください。

私も実際に調べてみることにしましょう。
「部活動顧問の労働問題」をテーマに「外部顧問」の導入を検討する卒論を書こうとしているとします。するとキーワードは「部活動」「労働」「外部顧問」等になるでしょう。
はい、では「部活動」と「外部顧問」という2つのキーワードを入れて検索してみます。

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はい、こんな感じ。うーん。なんか検索に引っかかる論文少ないなぁ。

【そもそも先行研究って何のため?】

という訳で、多くの学生さんが先行研究探しで困ること堂々の1位は「先行研究が見つからない」というものではないでしょうか。
(2位はおそらく「ありすぎて困る」でしょうね。)

この「先行研究見つからない」問題はほとんどの場合「ウソ」です。
先行研究が見つからないと言っている学生さんに「どんな論文探したいの?」と聞くと、「高校のラクロス部の顧問を外部コーチにすべきと書いている論文です。」だなんて言われることがありますが、それって【自分が研究したいことをそっくりそのまま研究している論文】を探していることになりませんか?

そもそも先行研究を探す意味というのは、【自分の卒論の独自性・新規性】を示すためです。
簡単に言えば、「高校の体育系部活動に外部コーチを導入することを研究した論文」が見つかったけど「ラクロス部」に限定したものは見つからない!つまり、自分の卒論は他の論文で研究されていない部分を研究するのだから、意義がある!ということを示すためのものなんです。
だから、「先行研究が見つからない」ことはめちゃめちゃ良い事なんです!
だってあなたがこれから研究することをこの世の誰もまだ研究してないのですから。あなたが第一人者なんです。最高じゃないですか。

【先行研究の視野を広げる】

じゃあ改めて、何で先行研究が見つからないっていうのが「ウソ」なのか。
それはあなたが【自分の卒論と同じ研究のみを先行研究と思っている】からです。
何度も言いますが、先行研究というのはあなたの研究の土台です。あなたの研究の立ち位置を示すものです。だからこそ、全く同じことを研究しているものだけではなく、同じような分野で研究しているものも「先行研究」と言えるのです。
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例えば、「高校のラクロス部の顧問として外部コーチを導入する」という卒論を書きたいのであれば、それと全く同じことを研究した論文がなくても、、、
・高校の部活動への外部顧問導入に関する論文
・ラクロス部の指導に関する論文
・高校教員の労働問題に関する論文
などが先行研究として採用できるという訳ですね。

はい、では検索しなおしてみてください。・・・いろいろ出てきましたか?
あれ?まだ見つかりませんか?

【検索ワードのコツ①】

そうですね。CiniiやJ-STAGEでは検索ワードが含まれているものしか検索に引っかからないんですよね。
そこで役に立つのが【Google】です。Googleに聞いちゃえばいいんです。
①Google scholarを利用する
Google scholarと検索したら出てきます。
そこの検索ボックスにCiNiiやJ-STAGEで検索したワード入れてみてください。どうでしょうか?色々と出てきませんか?

②Googleの検索エンジンをそのまま利用する
Googleの検索に「PDF 検索ワード」とか「論文 検索ワード」とかいう感じで、PDFとか論文とかいう言葉と一緒にキーワードを検索してみてください。
どうでしょうか?色々と出てきませんか?

私も実際にやってみます。
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おお!色々と使えそうな論文出てきてますね!しかも、J-STAGEで検索した時は出てこなかった論文とかも検索に出てきてます!
これ、何でかっていうと、Googleは検索のキーワードを幅広く言い換えて検索してくれてるんですよ。
「外部顧問」なら「外部指導者」とか「外部コーチ」とかですね。

なので、Googleを使ってみると検索のキーワードの幅が広がります

そこで改めてCiNiiやJ-STAGEでキーワードを新たに検索してみるのです。そうすると色々と論文が見つかるようになりますよ!

【検索ワードのコツ②】

後は単純に検索ワードを工夫して検索に引っかかりやすくすることもコツですね。例えば「部活動 外部顧問」ではなく「部活動 外部」と検索するとどうでしょうか?
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おお!結構引っかかってますね!

さらにさらに、1つでも先行研究が見つかれば、その論文が先行研究としている(参考文献としている)論文を芋づる式で探してみてください!
(電子論文になっていない場合が多いので、その場合は図書館にて!)

と、こんな感じで、色々と検索ワードを変えて調べてみてみましょう!

次回は先行研究の【読み方のコツ】を記事にしますのでお楽しみに!

また、自分ひとりではどうしようもない場合はいつでもご相談ください!
・先行研究探して欲しい!(約3000円)
・文献レビュー作って欲しい!(約5000円)
・何すればいいから分からないから色々と指示して欲しい!(1カ月3000円)
など、なんでもご相談くださいね。
一緒に卒論完成させましょう!

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