制作年 2017年
デジタルプリント(色鉛筆・アクリル絵の具・CG/紙)
作品サイズ:106mx63cm
伴侶を弔う女。
多くの女の人は周りから「女とはこういう風に生きるもの」と教わってきただろうし、若い頃は誰もがファッション雑誌に出て来るような女性の美しさに憧れた。
しかし恋愛、結婚、出産を経ていくと、世間の理想像がナンセンスであることを知る。
女は愛を知り、愛の中で生きるとは、もっと壮絶だと知るからだ。感情に翻弄されて、子供や友人や男を殺したり、殺されることもある。
女が聖母になる時があるとすれば、そういった感情から解放される時ではないだろうか。
人が死んで土へ還っていくとき、どんな生き方をした人であれ、私は生前の奮闘を讃えると思う。体が焼かれて灰になり、大地の肥やしとなって、木や草花に力を与えるのだから。そしてこれからも、共に生きていくのだ。