「気が済む感覚」がリミッター。抑制するから暴走する。 ~”終わり際”のタイミングも心に任せてみる~

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※これは、以下の記事↓(やり始め編)と対になっています

ここでは、「終わり際」「引き際」の際に流れに乗る方法について紹介します。
家族がゲーマーです。
「あんまりゲームやったら、廃人になってしまう…」と思って、一生懸命課金をセーブしてました。でも…やっぱり月何万円も使っちゃう。生活費にまで影響がある。これじゃダメだ、使いすぎないように、気を付けないと。
ところがある日面倒になり、「ええいもうとことんつぎ込んじゃえ!!」と腹をくくって、とことんやってみたらしい。もう生活費全部突っ込んでもいい!!と言う勢いで。
ところが、意外とできない!
情けないことに?すぐに気が済んで、おわってしまうそうな。
なんと、非常に満足感があるわりに、頑張って抑制していた頃よりも、月の課金額は減ったという話でした。
じつはこれよくある話で、女性からよく聞くのは「太るからと思って大好きなケーキを食べないようにしてるけど、仕事で疲れたときなどにドカ食いしてしまい、自己嫌悪。」という話。
これは「好き放題没頭しちゃうと、歯止めがきかなくなって、とんでもないことになっちゃうのではないか」という恐れがベースにあるわけですが、結局これ、理性が心を信用していないというわけですね。「子どもに好き勝手やらしてたら、とんでもないことになっちゃうから、しっかり見張っておかないと!」っていう口うるさい親みたいな理性です。
前述の、「流れに乗るってどういうこと?」にも書いたのですが、本当は心に任せておけば大丈夫なのです。というよりも、心に「負荷をかけている」から、かえって暴走するわけです。
「ドカ食い」するのは、その前に、「抑圧」しているからです。ならば、抑圧しなければ、適正な食べ方ができるはず。
抑圧のパターンはいろいろあって、「もういいでしょ、それくらいにしておきなさい!」という「やってる途中で中断させる」パターンもあれば、「宿題を先に終わらせてから、やりたいことをやりなさい!」という「やりたいときにやらせてくれない」パターンもあります。後者の場合、宿題(やらないといけない用事)は無限にわいてくるので、いつまでたってもやりたいことをできない、ということに。そのケースについては別の機会に書いてみます。
抑圧のベースにある「そんなことしたらとんでもないことになっちゃうのでは…」という恐れは、実際に「そんなこと」をやってみて、「べつにとんでもないことにはならない」ということを実感するしかありません。
ですから、一度、とことん、すきなだけ、気が済むまで、やり切ってみることをおすすめします。ケーキなら、今日はいくら食べてもいい、と自分に言い聞かせ、どこまで食べられるかやってみる。どれくらい食べれば満足できるかを自分の心と体で試してみるといいでしょう。
たぶん、想像以上にあっけなく、「満足する瞬間」はやってくるでしょう。「もういいわ、気が済んだ」という瞬間です。それが終わりの合図。正常なリミッターです。
そうしてる中で、「何かに渇いていて、それを埋めるためにケーキを食べている」ということに気づくかもしれないし、「やっぱりケーキが好きだなあ」と再認識するかもしれません。どちらにせよ、今までのように「途中で無理やり中断させていた」うちは、決して気づけなかったことに気づくように思います。穴を埋めていたのなら、これからもそれで埋め続けるのか、代替物で埋めるのではなく直接本来穴をふさぐべきもので埋めるのか、好きなほうを選択すればいいでしょう。
すぐにキレてしまうことに悩んで相談に来た人にも、おなじ理屈から、「怒らないようにしよう」と抑圧することをやめて、安全な場所でとことん怒りきる、怒りつくすようにおすすめしたところ、気が済んで、前ほど怒りが沸かなくなったというケースもありましたので、食べ物や趣味にたいしてだけでなく「行動パターン」にたいしても、抑圧をやめてみることは、有効なようです。
何にせよ無理やりに心を抑圧し、心に「我慢」させることは、良い結果をもたらしません。排気ガスのような「うっぷん」がたまり、後で悪さをすることが多いので、抑圧や我慢は、普段から見つけ次第駆除するように努めましょう。なにか問題があって、心のままに行動できない時は、頭ごなしに心を「抑圧」し「我慢」させるやり方ではなく、しっかり状況判断して何が適切かを冷静に判断するという、「心と折り合いをつける」と言うやり方を選ぶと、無理なく行動に変化がおこり、あとで反動がきて「暴走」するようなことがなくなりますよ。
ぜひ参考にしてみてください。
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