No.10 考え方と価値観〜ロックのご先祖様って?前編〜

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コラム
日本では「能」や「歌舞伎」など「古典芸能」と呼ばれるものがあります。
当時においては朝廷の政(まつりごと)や世論の風潮を彩っていたものがほとんどです。

んで、あれって実は「ロック(Rock)」って事はみなさん知ってます?

鍵の方(Lock)じゃありませんよ?
ロック(Rock)、岩でなく音楽のジャンルの「ロック」です。

現代ではその「ロック」もポピュラーな音楽の一部になりましたが、
当時の音楽業界で「ロック」は「反逆」の象徴のような音楽でした。

常識に対する「反逆」
政府に対する「反逆」
意義に対する「反逆」

何も知らない当時の少年少女はその「反逆」と言うフレーズとロックの持つ
「悪魔的」なフレーズにノリに乗りまくりました。

ではなんで「ロック」は「反逆」的な音楽と位置付けられたのでしょう?

諸説ありますが、私の私見にはなりますが「ロック」の生まれた時代背景と
その「スタイル」にヒントがあると思います。

元々「ロック」はご先祖様に「ブルース」と言うおじいちゃんがいます。
(以下ブルおじ)
そのおじいちゃんのさらにご先祖様には「アフリカ民謡」というおじいちゃんがいます。

「アフリカ民謡」おじいちゃん=(以下アフおじ)のさらにご先祖様には
「儀式」や「祭り」などの原型があります。

一番古い楽器って何か知ってますか?

焦らしても意味がないので簡単に説明すると「打楽器」です。

ま、一番最初の「楽器」なんて「楽器」の姿なんて見る影もないですけど。

嬉しい時とか、楽しい事があればどの国でも「拍手」しますよね?

あれが多分一番最初の「楽器」なんです。

「叩く」って言う行為が今度は「物」を使って色んな物を叩き出した。
「色んな物」を使う事で「音」が変わる事、つまり「音色」が無意識的に発見できた。

そして、叩く「スピード」や「間隔」をとることでやがてそれは「リズム」と
なり、アフリカの様々な部族の中で独自の発展を遂げていく事になります。
(本当はちょっとグロいエピソードもあるんですがそこは割愛します)

やがて時代はヨーロッパ中心の「大航海時代」へ。
そして、なんかかんやあって「アフおじ」はアメリカへ連れて行かれる事に。

最初の頃の「アフおじ」の生活は大変過酷なものだったと思います。

「好きで来たわけでもない土地で、無理やり働かされる」
「食べるものでやっとな生活で、楽しみなんて全くない」

そんな「アフおじ」達の唯一の楽しみは「故郷の音楽」でした。

手を叩き、足踏みをし記憶に残る「メロディ」を口ずさむ事だけが心の希望。

やがて「アフおじ」に子孫が出来始めました。
「ブルおじ」です。

「ブルおじ」の時代も「アフおじ」時代よりは幾分かは生活は向上してはいる
もののまだまだ「裕福」とはとても言えません。

ですが、この時代に流行っていたものがあります。

オーケストラから派生していった楽器の「ギター」です。

ギター1本あれば様々なメロディや和音(コード)、弾き方を変えれば色々な
演奏法を生み出す事ができました。

これに目をつけたのが「ブルおじ」でした。

安く払い下げられたボロボロの「ギター」を手に入れた「ブルおじ」は一瞬で
「ギター」の虜になったのです。

朝から晩まで働いて、僅かな時間を練習に費やし、何年も何年もかけて
「何もない」ところから「ブルおじ」はついに
「ブルース」を発明する事ができたんです。

ブルースの起源は本当に諸説ありますが、私としては時代背景として
「同時多発的」に発生したものと考えています。

黒人奴隷から現在までの経緯を辿れば、必然的に生まれて当然の「音楽」だと
私は思っています。

ブルースの根底にあるものは「慕情」だと考えます。
「憎しみや」「怒り」と言うよりは、その時の「心情」や「経緯」を綴った
歌が多いような気がします。

ですが、「ブルおじ」の子孫はそんなセンチメンタルな子供ではなかった。
「反逆の申し子」の「ロック」と言う「暴れん坊将軍」の誕生です。

後半へ続く。


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