第38回「音屋のkatsu」の音楽あるある〜ひみつ編〜

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コラム
皆さん、「ひみつ」って好きですか?
私はどちらかと言えば嫌いな部類の方です。

でもみんな「ひみつ」って大好きですよね?

どこの業界にも「ひみつ」や「タブー」なんていっぱいありますよね。
この世の中がもし「嘘のつけない世界」だったら「ひみつ」なんて存在しなくなると思うんですが、なかなかそうは行かないのがこの世界ですよね。

まぁ、そのうち「嘘」をつきたくてもつけれなくなる日は近いと思いますが、
今まで話した事には少なくても「嘘」はついていません。
立証の仕様がないので何が「本当」で何が「嘘」かは読んでいただいている人の感性にお任せするとして今回の「ひみつ」についても少しお話しします。

私が音楽の業界で学んだ「ひみつ」は至って簡単な説明で済みます。

「夢を壊すな」です。

本当は誰々と付き合っている…
本当は子供がいる…
本当は結婚している…
実は住む家がない…
多額の借金に追われている…
あの人の作品を作品を盗用している…
本業(音楽と関係ない)で生計を立てている…

など、挙げたらキリがありません。

私から言わせれば他人に対しての「見栄っぱり」にしか感じれません。

私も一昔前の音楽業界に憧れていたものとしてはガッカリした事も
たくさんありました。

インターネットが今ほど普及していなかった頃なんて情報といえば
テレビやラジオ、情報雑誌などでしか業界を知る事しかできませんでした。

もちろん先述した「ひみつ」なんて載ってるわけがありません。

その業界に足を踏み入れないとわからない事だらけです。

いっぱい怒られました。
私、どちらかと言うと「ガラスのハート」の持ち主なんでショックでした。

「お客に聞かれたらどうするんだ?馬鹿野郎!」
「その話他でしたら、この業界で食えなくしてやんぞ?」

今じゃパワハラ以外の何者でもない話ですが本当にありました。
多分、今もあるんじゃないかな。

わかりますよ。今では十分理解していますし。

でも、言い方ってあるじゃん。
そんな高圧的な言い方しなくても、私だって人間なんだから話せばわかりますよ。
なんなんですかね、あの「上から目線」的なものの言い方。
どこにでもいますよね、マウントとってくる人間って。本当に嫌いです。

だから私は後輩君とかにはそんな言い方はしませんでした。
「色々大変になるから、内緒にしないといけないから秘密だよ?」
くらいかな?

でも、プロになって行った先輩や後輩君達もその後に会って話したりすると
やっぱり染まっていくんですよね。残念です。

多分、私が「プロ」になれなかった原因の一つはここにあると思います。

仕事はしっかりとこなします。
もちろん「秘密保持」もしっかりしました。
でも、なぜか「舐められる」んですよね。

「あいつにやらせときゃ、それなりにやってくれるだろう。」
「あいつは世間知らずだから、ギャラは後回しでいいだろう。」
「あいつには美味しい話で釣っとけば動くだろう。」

確かに若い時は本当に右も左も知らないくらい「無知」の塊でした。
悔しかった事もたくさんあります。

ですが、結論「秘密」にする程の話って私の中ではそんなに無いなと思って
いる事の方が多かったと思います。

なんか、周りの自己主張が激しい人達の「保身」や「見栄」に振り回され
続けたってのが率直な感想です。

結果論、今では当時の人達とは殆ど疎遠になり結局はある意味で
「干された」感は否めませんもの。

「都合のいい女」ならぬ「タダで奉仕するバカなドラマー」でしたね。

でも後悔はしていません。
この経験を今も胸にしまって日々自分なりに進み続けていますから。

皆さんもそばに「ここだけの話、秘密だけど…」って言う奴が近づいてきたら
ちょっとだけ立ち止まって考えてみて下さい。

私みたいにならないように!


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