面接で長~く話すと何でダメなの?

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学び
フリー面接トレーナーのnoriさんです。

高校、大学受験に面接がある中高校生や就職試験で面接をする大学生や転職者。
面接は人生の岐路を迎えたときにやってくる、嫌な存在ですよね。
そんな面接に自信を持って挑むための
面接対策コーナー略して面・対・コ=【めん・たい・こ】です!
最後におまけとして話し方の事例も書きました。参考にしてください^^

今日の【めんたいこ】

面接中のコミュニケーション
「面接では質問に対して、間違えることなく答える!」
のように考えている学生さんは多いですね。
特に、高校生をはじめとした、まだ大人たちとの対話の経験が少ない方たちによくみられます。

「言いたいことを言って、自分の考えをわかってもらいたい」との思いもあるかもしれません。
面接指導を受けている方は、おそらく、どの先生(支援者)にも、「今の長いね。もっと簡潔に話そう」みたいに言われた経験があるのでは?

まず始めに伝えておくと、長いのがダメではないんです。

「えっ!?どっち?」と悩みますね(^-^;その辺りが柔軟性や会話力です。

長~い話を指摘される理由

皆さんは、「頑張ったこと」や「志望動機」を一生懸命話したつもりなのに、何でダメなの?っ思いますよね。

そうなんです。一生懸命なのは伝わるんです!だから、絶対にダメという訳ではないんです。

就職指導の先生が指摘する理由はいくつかあります。皆さんの話は十人十色なので、個々に理由は違うでしょうが、以下のようなことが考えられます。
1.話の要点がまとまってないない
2.全ての話をメモできない(記憶もできない)
3.面接時間は決まってる
4.会話(キャッチボール)がしにくい

この4つに分けました。これから細かく話しますね。

1. 話の要点がまとまってないない

対策初期段階はこれですね。というより、何も対策しないとまとまらないまま話続けてしまってます。これは誰もがあるあるなので、まずは、ノートに文章で書いてみる(Wordなどに文字起こしするのもあり)ことをお勧めします。
 丸読みするようで嫌だと言う人もいると思いますが、話がまとまっていないようでは、丸読みも長話も差はありません。文章で書いてみたときに初めて、自分でも「長い」や「わけわからん」状態であることに気づけます!

2.全ての話をメモできない(記憶もできない)

面接官側も人間です。記憶にも限界があります。受験者の話を聴くことに集中していますが、それでも聞き逃しや聞き間違いによって、話の要点が見つからない等のアクシデントが発生します。そうなると、結局損をするのは話した自分自身です。

3.面接時間は決まってる

面接時間は無限にはありません。言いたいことは山ほどあっても、無情にも時間経過とともに、自分自身が聞いてほしい話よりも、相手が聞きたい話に変わってしまいます。(例えば、転勤や運転免許の有無、他の志望先等々)最悪、話の途中で打ち切られてしまうことも・・・。

4.会話(キャッチボール)がしにくい

一番言いたいことはこれです。
長い話は会話のキャッチボールがしにくいのです。日常会話でも話が相手の長いと、何を突っ込もうか?と悩みませんか?そもそも「話長いわ!」と突っ込みたくなるような。  
最終的には、「えっと、結局何が言いたいの?」と言ってしまいます。 

会話をリードするのは面接官

「でも短いと、言いたいことが伝わらないのでは?」

そんな心配の声もあるのもわかります。不安ですよね。
会話の経験値が少ないと、「全部伝えなきゃ」、「一生懸命伝えよう」という意識が強くなるのだと思います。

ですが、面接官は聞き上手な方が多いです。(中には苦手な方もいますが。)
面接の中で評価されるのは、大概が記憶力でもプレゼン力でもありません。普通の(日常的な)コミュニケーションが取れるかどうかです。

当然ですが、志望先のレベルが上がれば思考力やプレゼン力も求められるでしょうが、それでもまずは、会話を続けることに意識してみることから始めてみましょう。

どれくらい話せばいいの?

これについては回答が難しいですが、俗にいう志望動機は1分でなどと囚われすぎる必要はないと思います。たとえ40秒でも言いたいことが最低限言えているならOKです。また、1分30秒になったとしても、志望動機、あるいはガクチカ(学生時代に力をいれたこと)などは、見せ場の部分でもあるので、一生懸命話して、結果的に長くなっても意欲は伝わり易いのでOKです。

面接の中では、質問によっては、長い話もあって良し!ただし、基本は簡潔さを意識して話そう。

最後に

私が指導する中で大事にしていることは、「面接は、自分が話したいことを話すのではなく、相手(面接官)が聞きたいことを話す」ことを意識してもらうようにアドバイスしています。
話し方一つで相手に配慮できるかどうかもわかりますよ。気張りすぎてもお互いに得られる効果は低いです。まずは文章で考えを整理することから始めてみましょう。

次回の【めん・たい・こ】もお楽しみに♪


おまけ【サンプル文章】

長話バージョンと簡潔さが生み出すキャッチボールバージョンの事例です。どっちがいいかは、みなさん次第ですが、話し易さを考えると後者をお勧めします。参考にしてください。

長いバージョン
面接官
〇〇さんの長所は?

自分
私の長所は積極的に行動するところです。私はサッカー部に所属していますが、入部当初からコロナ禍で練習が思うようにできませんでした。ようやく自粛が解除された後も、部員たちのモチベーションが下がっていました。その時に、自ら声をかけ自主練会を開いたり、朝練を復活させたりと積極的に声をかけ部員たちのモチベーションを高める努力をしました。また、自分の技術を高めるため、youtube動画でテクニックを見て学び、練習後にひとりで残り基礎練習を重ねました。さらにコーチのところに聞きに行きアドバイスをもらい、練習にも付き合っていただきました。その結果、チームとして県大会に出場できました。
この県大会でも○○○○〇〇〇〇〇〇〇〇〇・・・・・。この経験を活かし、御社でも先輩社員や同期たちに声をかけ、良いチームワークが作れるように貢献します。また、最初はわからないことばかりだと思いますが、積極的に先輩に聞きに行って、仕事を早く覚えたいと思います。

面接官
そっか・・・すごいね。わかりました。では次の質問です・・・
(長いなー。本当は、サッカー部以外で積極的に行動したことを聞きたかったんだけどな。まあ時間内からいいや。)
以上が、長く話したバージョンです。
次はキャッチボールを意識して書いてみます。
面接官
〇〇さんの長所は?

自分
私の長所は積極的に行動するところです。この長所は、特に私はサッカー部内で部員とのコミュニケーションを通して発揮できました。

面接官
どういうことですか?

自分
はい。実は入部当初からコロナ禍で、やっと練習が解禁になったと思ったら、部員たちのモチベーションがすっかり下がってしまっていました。このままではまずいと思い、自分から自主練習会や朝練の参加を呼び掛けました。

面接官
そうなんだね。効果はあったの?

自分
はい。最初は嫌々って人もいたんですが、参加者が増えたら徐々に活気もでてきて、監督にも歴代で一番活気があるってお褒めの言葉をもらいました。

面接官
すごいですね。部活動以外では、積極的に行動したことはありますか?

自分:はい。アルバイトでの出来事なんですが・・・・・
以上が会話のキャッチボールを意識した改善案です。
どちらが良いか、みなさん自身でもお考え下さい^^

それではまた。
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