家を手放すときに発生する作業その4

記事
ライフスタイル
家を手放すときに必要な作業。私が体験したことを紹介する最終号です。
ここでは、荷物の処分や移設とは別に発生する作業をお示しします。
まず、家屋のクリーニングです。私の場合、3階建の建物の2階と3階部分が居宅で、1階部分は車庫と倉庫でした、2階に4室とキッチン、風呂、トイレ、洗面所。3階には3室と納戸、トイレ、洗面所。これらの居宅部分は、全ての荷物を出した後、専門業者によりクリーニングを行いました。これまで、アパートタイプの職員住宅の清掃を依頼しており、いつも4万円程度が必要でしたので、それを基に必要な金額は予定していました。
当初、売却し、次の所有者がリニューアルされることを想定していたので、クリーニングは予定していませんでした。しかし、借家とすることとなり、次に使用いただく方に、気持ちよく使用いただければと考え必要となった費用です。余計な出費と言えます。不動産業者へ依頼して売却や貸借に取組むことはできました。しかし、私は、知人への賃貸を選択するに至りました。不動産業者へ依頼する場合、手数料が必要と思います。その相手を選ぶことは難しくなります。したがって、賃貸借契約も自分で作成しました。行政書士などへ依頼すると、この点も有料になります。
そのほか、細かなものでは、住所変更、上下水道料、電気料、燃料、電話などの届出も発生します。ここで意外だったのは、電気契約の手続きが面倒だったことです(正確には、まだ、整理できておりません)。電気料金について、携帯電話などと結び付けている場合、手続きは相当やっかいです。電気は自由化となっておりますが、この点、契約時に気を付けられることをお勧めします。
最後に、庭の整理について紹介します。私の家には約100坪の庭があります。今回、30年をかけて育てた10数本の樹木を伐採することとしました。これは、これから住まわれる方のご意向なので、専門業者の仲介には応じましたが、費用は借主様の負担とさせていただきました。誰が見ても、評価のつく庭です。それが若い方には評価されない。残念と言えば、実に残念なことです。しかし、これも現実です。
さて、こうして、不用品の売却で得た収入を使い、それでは賄うことができないだけの出費が発生しました。今後は、借地代でカバーしますが、それほどの賃料でもありません。むしろ、これから生活するために新たに借り受けたアパートや駐車場の賃料のほうが高いのが現実です。
家を手放すとのは、それほどリスクが高いということ。そして、手放すときには、ゆっくりとした時間を確保すべきであること。
更に、私の両親や祖父母のように、家財を貯め込むことなく、日ごろから断捨離を行う姿勢が大切だということ。
家を手放す前から、後世のことを考えて準備されますよう、お勧めいたします。私も、娘のお荷物とならないよう気を付けたいと思っています。

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す