学級経営「スローカーブ」習得のススメ

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コラム
「担任はどんな先生なの❓」
「優しいけど,怒ったら怖いかなぁ」

このやりとり,よく耳にします。
「怒ると怖い」言葉にすれば,恐怖で支配しているように感じてしまいますが,一定の「恐怖」を上手くコントロールすることも,学級を経営する上で必要なものなのです。(♯恐怖を与えることが必要と言っているわけではありません☝️💦断じてありませんよぉ〜🥹)

🟦清廉潔白だけでは上手くいかない⁉️


「恐怖による支配」では,学級経営はまず成り立ちません。それは学級崩壊と同じくらい子ども達の成長が止まっているヤバい状態です。ですが「恐怖で支配する」ことと「恐怖」というカードを上手く使うことは,全く性質が異なるものです。まだまだ発達段階の途中にいる子どもの集団を,より良い集団に育成するには,このカードをどう使うかがかなり重要なポイントになります。(♯あ,もちろんこれは,超サイヤ人になれないクリリンたちにとっての話なので,悟空やベジータみたいに先生は必要ない話でーす🥴笑)

🟦「恐怖」のカードは「スローカーブ」みたいなもの

「恐怖」というカードを「持っている」ことを子ども達に認識してもらうことが必要で,実際に使う(子ども達に恐怖を与える)必要はありません。たまに勘違いして,自分の怖さを学級全体に植え付けるために,不適切な行動をした子どもに対して威圧的な言動を取ったり,あえて聞こえるように怒鳴ったりする先生を見かけますが,それは絶対に違います。自分に自信がなくて,子ども達にナメられることを恐れる人に,多いです。実際に投げなくても,スローカーブを投げることができることを,子ども達がなんとなく感じ取ってもらえればそれでいいわけです。

実際に投げなくて,どうやって知ってもらうの⁉️


「スローカーブが投げられる」ことを「スローカーブを実践で投げずに」知ってもらう。実はそんなに難しいことではありません。

①投球練習を見せる
読み聞かせや話をしている時に,凄んでいる(⁉️)様子をしっかりと見せるなど,実際に自分は怒っていないし感情的になってはいないけれど,「役」としてその人物などになり切って,思い切り感情を込める姿を子ども達に見せる。そうすることで,子どもたちは「この先生は,きっと怒ると怖い・・・」と想像します。「スローカーブを投げる事ができるんだ」とインプットされるわけですね。

②投げるモーションを見せる
緩んだ笑顔と真剣な表情の差を思いっきり認識させることです。その落差が大ききれば大きいほど,子ども達はスローカーブを意識します。楽しく話している時,不適切な言動が表面化したら,それはモーションを見せるチャンスです。落差を思いっきりつけ,真剣な表情と声の抑揚で「ちょっと待って,今なんて言った❓」と切り返します。子ども達は「あ⁉️先生がスローカーブ」投げる⁉️と感じとり一瞬時が止まります。そこで,丁寧な口調と落ち着いたトーンで間違った言動の訂正と,どうすべきだったのかを伝えます。

このように,スローカーブを投げられることを子ども達が認識し,その投げるモーションをはっきりさせれば,スローカーブありきで学級経営や授業を組み立てていくことができます。実際には投げないけれど,子ども達の頭の中に「その球種もある」が存在するだけで,組み立ての幅が広がります。(♯まぁ,実際は本当にたまーに投げないといけないんですが😤💦)

🟦エンディング
今回は「学級経営スローカーブのススメ」ということで,「恐怖」というカードの使い方・・・というよりは見せ方について考えました。ただし,勘違いしてはいけないのが,スローカーブが効果を発揮するのは,ストレートやスライダーなどがしっかりストライクゾーンに投げられることが大前提です。つまり,日頃の細かな行動の積み重ねがあってこそというわけです。それだけは,しっかりと押さえておきましょう‼️
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