ペット同伴避難の問題

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こんにちは、司法書士・ペット相続士の金城です。

能登半島地震を受けて、輪島市の避難所となっている輪島高等学校では、ペットの飼主のために、ペット同伴者用の教室とそれ以外の教室とに分け、ペット同伴避難ができるようにしているとのことです。

ただ、現状では、ペット同伴避難を認める避難所はごく一部にとどまっているため、車中泊を続けたり、倒壊の危険がある自宅に留まることを余儀なくされている飼主が、多数存在するようです。

2011年の東日本大震災では、原発事故に伴う避難指示が出された際、ペットを連れての避難を飼主がためらったため、自宅に取り残されたペットが餓死したり、生き残った犬が野犬化したりする問題が生じました。

このときの教訓から、環境省は2013年、ペットと一緒に避難する【同行避難】を基本とする指針を出しています。

ところで、【同行避難】は「ペットと一緒に避難する行為」を意味するものであって、「ペットと一緒に避難所に入る」ことを意味しません。
ペットの受け入れそのものを行なっていない避難所がありますが、ペットと一緒に避難所に入れる場合は【同伴避難】と呼ばれ、避難所で飼主がペットを飼育できることを意味します。

同伴避難ができないか、周囲の避難者に遠慮して同伴避難を自粛し、自宅避難や車中泊を続けている人たちを支援するため、石川県獣医師会ではペットを1カ月間無料で預かる取り組みを始めています。

石川県獣医師会所属の獣医師が保有する46カ所の動物病院で、被災した人たちのペットを無料で預かってくれるというものです。
連絡先は石川県獣医師会の【能登半島地震動物対策本部】で、電話番号は076-213-5788(受付時間10:00〜16:00)です。

また、災害救助犬育成や動物保護活動に取り組む岐阜市のNPO法人【日本動物介護センター】では、被災した犬や猫など最大50匹ほどを無料で受け入れる態勢を整えています。
同センターの電話番号は058-264−4454で、毎日10時~17時まで受け付けています。

さらには、動物専門の寄付サイトを運営している【アニマル・ドネーション】(略称【アニドネ】)という公益社団法人があります。
【アニドネ】が認定している優良動物保護団体が、能登半島地震を受けてペット一時預かりを行なってくれます。
ペット一時預かりを行なってくれる団体は、【アニドネ】のホームページに掲載されていますので、ご確認願います。



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