海外との契約・決済ってどうするの?~貿易実務~

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ビジネス・マーケティング
前回は貿易条件インコタームズについて解説した。いざ貿易やるぞ!と息巻いて、仕入れたい商品を発注しようとする前に、立ち止まってほしい。

契約書なしで発注していいの?入金したら、相手は本当に商品を発送してくれるのだろうか?もし、全く違うものが届いたらどうしよう?と考える必要がある。

実際、海外との金銭のやり取りは、国内と異なり、法律が及ばず、泣き寝入りせざるを得ないことも多々ある。

それを防ぐためにどうするか?それが、貿易を行うために必要な「貿易実務」の知識である。

貿易実務とは?

貿易実務とは、読んで字のごとく、「貿易業務の実務であり、それを遂行すること」である。

貿易をやる上で欠かせないものは、「モノ(物)、カネ(金)、カミ(紙)」と言われる。この3つを駆使して売主、買主ともに騙す、騙されがなく、スムーズに取引を行うことが基本となる。

貿易の流れは、大まかに「契約」「輸送」「決済」という三段階の流れとなる。

「契約」とは、輸出者と輸入者との間で契約書を交わすことである。輸出者は売り先企業を選定し、輸入者は購入先企業と欲しい商品を選定する必要がある。

契約を結ぶ際は、海外相手の場合はどの国でも、英文で契約書を交わす必要がある。その際、インコタームズ、決済方法も取り決める。

「輸送」とは、輸出者から輸入者まで、輸入者が求める商品を届けることである。取り決めたインコタームズに従い、売主と買主それぞれにおいて、輸送手段、通関、保険を手配する。

「決済」とは、輸出者と輸入者との間での「代金支払い・受け取り」「商品の引き渡し・引き取り」に該当する。

前払い、後払い、ネット決済、銀行経由でのL/C決済など様々な手段で決済が行われる。

これまでの取引実績や、取引先企業の信用度、取引先国の治安の良さで決済方法は変えていくことが大事である。

次回は、契約時における必要事項を記述したい。
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