仕入れ前に気をつけたいこと Part3

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仕入れ前に気をつけたいことシリーズとしてPart2では販売時に気をつけたいことを述べた。当記事では、輸送時に気をつけたいことを述べる。

輸入時の輸送は、輸出国内輸送~輸出港・空港まで。輸出港・空港~到着港・空港まで。国内港・空港~納品先までの3つがある。当シリーズは逆算して気をつけることを述べているので、国内港・空港~納品先までの輸送手段について考えていきたい。

販売時、通関時における法律、規則について気をつける方は多いが、輸送時の注意を怠る場面によく遭遇する。

私の経験だと、国際航空便で無事に国内に到着したが、リチウムイオン電池が含まれていた。貨物機なら搭載は可能だったが、旅客機への搭載は不可だった。その電池は、離島へ輸送される予定だったが、国内便に搭載できず、何日もかけて船便で輸送しなければならなくなったことがある。

他には、北海道へ納品する場合は、リチウムイオン電池を乗せた貨物列車は青函トンネルを通れない為、船便で運ぶしかなかったり、液体輸送は船便のみしか受け付けないことも多い。

化学薬品となるとさらに厳しく、通常のトラックでは輸送ができず、化学薬品搭載が許可されたトラックでないと無理な場合もあり、通行できる道路も限られる場合がある。有名な場所だと、関越自動車道の関越トンネルは、10㎞以上にも渡る長さを誇る。道路法により、危険物輸送トラックだと通行不可となり、峠越えを余儀なくされる。

貿易する方々は、日常にある道路規制もあることが忘れがちになる。更に日常的に忘れがちで気を付けるべきこととして、ビルや屋内に納品する場合である。多くの事業者は倉庫を借りてるもしくは持っており、その倉庫で荷受けをしてもらえる。倉庫は荷受け設備も大体あるので問題ないのだが、ビルや通常のオフィス、テナントへ納品となると事前準備が必要となる。

ビルによったら、セキュリティ、搬入業者に厳しいところも多く、商品の発注者である輸入者に、事前にビルへの搬入時間やどのような商品が届くかをビル管理会社へ申請する必要もある。

さらに、養生(プラスチック板などで床や壁を傷つけないようにする措置)が必要だったりして、引っ越し並みの事前準備が必要な場合も多い。

せっかく、商品が届いても、屋内の天井より高い商品の場合もあり、泣きを見る方もチラホラ。

大きい商品を入手する場合は、天井の高さ、耐重も確認が必要となる。
商品を入手するだけでもこれだけ確認事項があるので大変な様に思えるが、少しずつやっていけば大丈夫。

次回は、航空便・海上輸送時に気をつけることを述べたい。

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