家は一生ものではない④失敗の間取り

記事
コラム
私が家を建てたのは30代後半のこと

家は一生に一度の買い物だから慎重に
と言われます

何を慎重に考えれば良いのでしょうか?

資金繰り?
住環境?
間取り?

どんなに慎重に考えても
大満足の家を持つことは困難ですし
世の中の変化に合わせて
住宅も進化していくと
ほんの数年でも
自分の建てた家が
古く感じることもあります

うちも子どもたちが成長したら
部屋を1つずつ持てるようにと
ドアのある部屋と
引き戸の部屋の2つを用意していました

引き戸の方は使用する時までは
開けっ放しの通路兼プレイルームです
パソコンを置いたり
おもちゃ箱を置いたり
主に私が子守をするときに
使っていました

上の子が中学生くらいになると
当然、ドアのある部屋を使い始めます
今までは一緒の部屋で寝ていたのに
一人部屋を主張し始めます

そうなると
下の子どもが
プレイルームだったところに
移り、引き戸を閉めて部屋として
使用し始めます

想像していた通りの
展開であり
将来のことを考えておいて良かった
と、安心したのですが・・・

ドアと引き戸では
防音面で違いがありました
ドアの部屋は自分の部屋の音も
他の部屋からの音も
あまり気になりませんが

引き戸の部屋では
どうしても
他の部屋の音が聞こえたり
自分の部屋の音が漏れるのです
隙間を埋めても
限界がありました

音漏れは部屋の位置にも問題がありました
家族の顔が見える
居間階段
一階にいても子どもたちの声が聞こえる
お気に入りだったのですが

居間から階段を上がりきった所が
その部屋の位置となったのです

居間からのテレビがうるさい
と苦情が来るのも
当然の結果でした

ご近所トラブルでも
騒音は根深い問題なように
家庭の中でも
深刻な問題となりました

それは主に
下の子の不満です
姉の方が優遇されている
と思ったのでしょう

しかし、こればかりは
どうすることもできませんでした

たとえ他に代われる部屋があったとしても
姉が使っている今の部屋が
二人の第一候補だからです

音楽の趣味も
興味関心も
寝る時間も違えば
お互いの部屋から聞こえる音は
騒音に違いありません

かつては開放的だった空間も
閉め切られてしまうと
照度的に暗くなるだけでなく
何とも言えず
閉塞感も感じ
家族でありながら
個々の部屋に籠もる
寂しさもあり・・・

子どもが成長した証し
と言えばそうなんですが
わたしとしては
もっと考えるべきだった
と反省をする間取りだと
思っています





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