倉庫の仕事でプログラミングのスキルを活かせる場面は
詳しくは下記の記事でご紹介致しますので、本記事ではリストアップに留めますが、具体例として以下の事例があります。
事例①:Excelデータの修正
例)送り状作成のためにコピー元の全半角の変更、住所の分割・結合
事例②:グラフ作成
例)勤務時間、売上・費用・利益の推移等のグラフ化
事例③:フォルダ作成
例)入出荷データを保存するフォルダの作成、
事例④:メールの添付ファイルを自動保存
例)メール添付される出荷オーダーを決められたファイルに保存
事例⑤:フォルダ内の複数のExcelデータ、複数のシートのExcelデータを1つにまとめる|Excelデータを客別・納品先別に分割
例)日別入出荷、出荷オーダーをひとまとめに|請求書(締日も変更可)
事例⑥:フォーマットの決まった書類・メール作成
例)納品書等の帳票、運送会社・納品先別出荷データ、年末年始の挨拶
事例⑦:ウェブ操作
例)入出庫処理の自動化、値転記、自動データ取得
今からプログラミングを勉強するならマクロが良い理由3選
プログラミングを学ぼうとする方が、「プログラミング学習 初心者」、「プログラミング学習 言語」とググってもなかなか、マクロをお勧めしている記事は見当たりませんよね。
そんな状況を知りながらも「倉庫の業務を改善してラクになりたい」、「プログラミングは簡単と聞いていたけれど難しかったので挫折したことがある」というIT企業で働くことは目指していない初学者にはマクロをお勧めします。
その理由は下記の3つです。
理由①:マクロ以外の知識が不要だから
理由②:マクロの習得は簡単だから
理由③:業務を効率化する上で充分なスペックだから
詳しく理由をご紹介する前に、なぜネットでマクロではなくPHP、JavaScript、Ruby、Python等が勧められているかと言うと、難易度が高いために独学で習得できる方は少なく、多くの方はプログラミングスクールに入らないと挫折してしまいます。
だからこそ、プログラミングスクールが乱立していて、そのスクールの宣伝をすることで収益を得ようとする人はネットでそのようなプログラミング言語を学びましょうと記事を書いています。
勿論、それらの言語を習得することでプログラマー、エンジニアとして働くことができるようになります。
ただ、倉庫会社で働きながら業務改善をしたり、パソコンスキルを習得したりといった目的であれば、気軽に始めて早く習得できた方が良いのではないでしょうか。
それでは、マクロをおすすめする理由を詳しくご紹介していきます。
理由①:マクロ以外の知識が不要だから
用意されているExcelを開いて、Visual Basicを開けば、プログラムを書き始めることができるのです。
そして、Visual Basicに以下のように、プログラム(アルファベットが並んでいて難しそうな奴です。)を書けば、マクロが動くのです。
PHP、JavaScript、Ruby、Python等のプログラミング言語を使ってプログラムを作る場合は、プログラミング以外にも下記のような作業が必要です。
✓ExcelのVisual Basicのようなプログラムを書くツールを用意すること
例えば、アマゾンが提供しているAWSでアカウント登録をして、ワークスペースを作ってプログラムを作り始める必要があります。
✓プログラムを完成させるためには、文字情報を表示するためのHTML、見た目を綺麗にするためのCSSといったプログラミング言語も併せて学ぶこと
✓作ったプログラムを使うために、URLを取得すること
まずは、つまづくポイントを減らしてプログラミングに触れてみることをお勧めします。
もっと高度なプログラミングを学びたくなった際に、学びなおせば良いのです。特に、PHPやRubyはマクロと似ているので、イギリス英語を学んだらアメリカ英語もある程度話せるような感覚です。
理由②:マクロの習得は簡単だから
習得が簡単である理由は、以下の3つです。
理由①:マクロというプログラミング言語が比較的簡単
理由②:マクロの記録というユーザー補助機能が付いている
理由③:マクロに関する情報の取得が容易
「理由①:マクロというプログラミング言語が比較的簡単」に関して、プログラミングスクール大手のSAMURAI ENGENEERのブログで難易度は以下のイメージであると書かれております。
私は以下の通り学習を進めました。
①独学でマクロ(VBA)初級本に50時間、中級本に100時間
②プログラミングスクールでPHPを1時間/平日、3時間/休日を半年(計300時間)
③プログラミングスクールの講師から仕事を貰って3時間/毎日を1年(1,100時間)
④マクロ(VBA)で職場の業務を改善
③では、講師が数時間程度で完了するタスクを100時間くらい掛かって行っていたレベルでプログラマーとして、場所や時間に縛られずに働くってとてもハードルが高いことなんだなと痛感していました。
そんな時に、講師がクライアントから業務委託の打ち切りに合い、私のタスクもなくなったので、マクロ(VBA)に戻って職場の業務でも改善してみようと考えました。
すると、PHPのプログラマーとしては使い物にならなかった私でも、第一章で挙げたような業務の改善に成功しました。
そのため、簡単と言われるPHPよりもさらにマクロ(VBA)が簡単だと考えています。
「理由②:マクロの記録というユーザー補助機能が付いている」に関して、マクロの記録がなぜ役に立つかと言いますと、自分がやりたいことを言語化して、ネットで調べることをサポートしてくれるからです。
例えば、Excelのあるシート(Sheet2)のあるセル(A1)を選択するにはどうしょうと悩むことがあります。
そんな時は、「マクロの記録」をクリックして、実際にSheet2というシートのセルA1を選択して下さい。
その後、「記録終了」をクリックして下さい。
下記の通りマクロではこう書くのです!と教えてくれます。
Sheets("Sheet2").Select
Range("A1").Select
他のプログラミング言語では、シートやセルを選ぶってどういうコマンド(命令文)を使うのか、「sheet2」や「セルA1」はどうやって表すのかといったことをググる必要があります。
「理由③:マクロに関する情報の取得が容易」に関して、なぜそもそも情報の取得が容易なのでしょうか。理由は単純で、使っている人が多いからです。
使っている人が多いと、書籍やWebページで分からないことを調べることが容易です。また、実際に使っている人にアドバイスを求めることもできます。
私の周りには、パソコンに詳しい人なんていなくて、アドバイスを求められる人なんていませんよという方は、coconala、MENTA等のマッチングサービスで、プロの方にアドバイスを求めることも可能です。
理由③:業務を効率化する上で充分なスペックだから
IT系ではない部署での仕事では、インターネット、メール、エクセルがあれば、ほとんどの仕事は完結するのではないでしょうか。
その中で、決まりきった作業をプログラムに覚えさせれば、仕事は格段にラクになります。PHP、Rubyじゃなきゃできない、なんてことはないです。
皆さんが定型的に行っているExcel、メール、インターネットの操作全般は、マクロで置き換えることができます。
もし、「Excel、メール、インターネットの操作全般と言われてもイメージがつかない」、「やりたいと思うことができるのか知りたい」、「他にもできることが何か知りたい」、「文章だけじゃなくて実際に動いているところが見たい」という方は、以下の動画をご覧下さい。
どのような段取りで学習したら良いの?
マクロを学ぼうという気にはなったけれど、どんな風に学んでいくべきなのか分からない方が大半ではないでしょうか。
この記事を読み終わった後は以下の通り学習を進めて行きましょう。
①参考書で基礎学習
②自身の業務をマクロで効率化
③同僚の業務をマクロで効率化
①参考書で基礎学習
初学者向けと、中級者向けの参考書それぞれ1冊ずつ使用して学習すれば充分です。
時間にして初学者向けで40~50時間、中級者向けで80~100時間程度です。
特に参考書にこだわる必要はなく、書店で立ち読みしてしっくりきたものや、他のブロガーさんが共通しておすすめしているものを選べば良いです。
参考までに私は、以下の2冊で学習を進めました。
・ExcelVBAのプログラミングのツボとコツがゼッタイにわかる本[第2版] (単行本)
・続 Excel VBAのプログラミングのツボとコツがゼッタイにわかる本 (単行本)
2冊の学習を終えると、以下のレベルまでは到達します。
✓マクロってこんな風に使うんだと分かる
✓マクロが自分の意図した通りに動かなかったら、その原因と改善方法はこう調べれば良いのかと分かる
②自身の業務をマクロで効率化
ここで、さらに別のレベルの高い参考書を使って学習するよりも、ご自身で1からマクロを作ってみることをお勧めします。
以下がその理由です。
理由①:理解できていないことが明確になるから
理由②:分からないことを調べる力が必要だから
「理由①:理解できていないことが明確になるから」に関して、参考書を見て、マクロを書いていると上手くいきます。ただ、それは冷静に考えると、補助輪付の自転車に乗っている、攻略本を見ながらゲームしている、そんな状況なのです。
ご自身が理解できていない個所をあぶり出して、その個所だけ参考書に戻って学習し直したり、ネットで知識を得ていきましょう。
「理由②:分からないことを調べる力が必要だから」に関して、「こういうマクロを作りたい」、「マクロが思うように動かない」そんな場合は、その道2,30年のプロの方であっても、どうすれば良いのかネットの記事を参考にします。
始めは上手く調べられないかもしれませんが、以下のようなプロセスで次第に上手くなっていきます。
①:「マクロ エラー」、「マクロ 動かない」と検索するが、直接ヒントになるような記事が見当たらない。
②:マクロ画面で「実行時エラー‘○○’」と表示されるから、それをコピペして検索してみるべきだと知った。
③:「実行時エラー‘○○’」で検索してみたら、上手くいかないのは、△△だからだと分かった。
確かに、参考書や動画教材で学んでいる方が心地良いです。ただ、本当に力が付いてくるのは、ご自身でどうすれば課題を解決できるのか考え、必要な情報を調べ、マクロを書いてみることです。
実は、大学までの暗記重視の学習から脱却することが一人前になるために大切なのです。
③同僚の業務をマクロで効率化
同僚からは、参考書で習ったマクロ以外の要求されることがあります。
なぜならば、読者の皆さんにマクロを作って欲しいと依頼する際、習熟度は気にせず、理想のマクロを要求するからです。
少し精神論が入りますが、同僚の期待に応えねばというプレッシャーの中、どうすれば良いんだろうと考え、トライ&エラーを繰り返すことがスキルアップに繋がります。
最後に
マクロの勉強を始めてみようかなと思って頂けましたでしょうか。
Excelはご自身のPCや会社や学校のPCに入っていると思いますので、費用も掛かりません。自分には合わないなと感じたら別のことにコミットすれば良いので、まずは騙されたと思って始めてみて下さい。
私は、マクロができるようになって、人から必要とされるようになりました。皆さんにもそうなって欲しいと心から願います。
ただ、学習を進めて行くと、上手くいかないことが沢山出てくると思います。その際は、まずは、インターネットを駆使して、ご自身で解決に努めて下さい。
それでも解決できない場合は、以下を検討して下さい。
✓無料のQ&Aサイトで質問する。
例えば、YAHOO知恵袋、QIITA、teratailです。
✓有料のプログラマーとのマッチングサービスを利用する。
例えば、MENTA、coconalaです。
✓知り合いのプログラマーに聞く。
マクロに関して、上で挙げました2冊の参考書に関連したご質問であれば、私も以下のサービスでフォロー致します。
お気軽にメッセージ下さい。