新生活の転機を乗り越えるTips シュロスバーグの理論より②

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こんにちは。ちょんちょです。

今回は「ナンシー・シュロスバーグ」の転機の理論②として、「転機の対処に点検したい4つのS」をご紹介します。

1.転機の対処に点検したい4つのS


「ナンシー・シュロスバーグ」は転機について以下のように述べています。
私はこの言葉を聞いた時、「どんな転機でも乗り越えられる!」という心強い言葉に励まされた気持ちになりました。

人生上の転機とその対処-4.png

シュロスバーグは、4S(Situation,Self,Support,Strategies)が個人の転機を乗り越える能力に影響を与えていると述べています。

人生上の転機とその対処-5.png

①Situation(状況)

きっかけ:現在の状況が生じた原因は何か?誰が選択していたことか?
時期:現在の状況は社会的に予測できたことか?突然起こった事なのか?
期間:永続的な事か?一時的な事か?
以前の経験:同様の転機を乗り越えた経験の有無。その時の様子は感情はどうだったか?
他のストレス:現在の問題以外で抱えているストレスは?
受け止め方:現在の状況をどう受け止めているか?

②Self(自己)

仕事の重要性:自分にとって仕事はどの程度重要か?
仕事と他の興味とのバランス:仕事の何に興味があるのか?仕事、家族、趣味等、生活全般の中でのバランスをどう考えているのか?
変化への対応:どのように変化に対応していこうと考えているのか?積極的に再訓練を受けるのか?考え方を変えるのか?
信念:自分自身に自信を持っているか?新しい事に挑戦しようとしているか?
人生の意味:人生にどんな意味(意義)を持っているか?何らかの使命感を感じているか?

③Support(周囲の援助)

肯定的感情:自分の理解者からどんな人と言われているか?どんな事ができる人と言われているか?
激励:自分の成功を期待する人は誰か?肯定的な指導を与えてくれる人はなんと言うだろうか?周囲の楽観的な見通しを持っている人は何と言うだろうか?
情報:何についての情報が欲しいのか?欲しい情報を得るには、どんな手段、方法があるだろうか?
照会:支援を受ける機関やグループはあるか?(医療、財政など)
キーポイント:自分に進んで連絡をとってくれる人はどんな事を支援してくれそうか?
実質的援助:行動を起こすにはどんな援助が必要か?(支援者はいるか?子守、資金貸付など)

④Strategies(戦略)

状況を変える対応:転職する、学び直しをする
問題の意味を変える対応:失業を逆に満足のいく仕事をするチャンスと考える等
問題が起こった後の対応:ストレス解消のリラックス法、運動、旅行等、今後のために何をしているのか?

2.どのように使うのか?

この4Sの視点で「小1の壁」の自身の経験を振り返ってみます。

当時の私に抜けていた視点の一つ目は、①Situationで、この出来事は「一時的」だという点でした。
夏休み前には子供もすっかり慣れて、登下校も安心できるようになりました。

保育園と学童保育の預かり時間の差をどう埋めるか、当時入学前に必死で考えていましたが、せめて1学期は自身の仕事をセーブして、向き合う時間を増やしてあげてもよかったかなといまは思います。

2点目は③Supportで、夫や職場の方に頼るという視点が不足していました。
ファミリーサポートなど使える支援は調査し実際に申し込み、1学期中は習い事の送迎でお世話になりました。

振り返れば一時的なことだったので、割り切って夫婦とも交代でフレックスで早帰りする、職場にも事情を話しておく等、できることは他にもあったなと思います。
そうすることで子供の精神的負担は減ったのではないかと思います。
ここは迷惑をかけたくないと思いがち、抱え込む私の傾向が出てしまっていました

私は、内省が苦手なタイプなので、一人だといろんな観点で多角的に考えることがなかなかできません。特に悩んでいる時こそ一人で抱え込んでしまい、③Supportに目がいかなくなってしまいます。
また②Selfも自分の中にすでに大事なものは持っていたとしても、転機の折に改めて確認することは、その後の意思決定に重要だと感じています。

次回の自身の転機では、「この4Sの視点でまずは自分自身で整理して、人にも相談を持ちかけてみよう」と思います。

ご自身の転機を点検する視点として、どなたかの参考に少しでもなればうれしいです!

《参考文献》
新版キャリアの心理学 渡辺三枝子著
キャリアカウンセリング 宮城まり子著


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