先日、住宅を購入いただいたお客様が火災保険を10年で契約しました。
でも、この2022年10月以降は契約できる保険期間が最長5年になる予定だって、みなさんご存知ですか?
契約する時の料率で長期契約できていたのに、長い目で見ると保険料の負担が大きくなりそうです…
保険期間だけでなく、この10月には大手損保会社の保険料率も改定されます。
今回の改定は、2019年度、2020年度の台風被害による保険金の支払いの実績が反映されるので、保険料率は引き上げられます。
合わせて地震保険料率も改定されますが、こちらは住宅の耐震化が進んでいるようで、多くの地域で据え置きか引き下げになるようです。
10月以降に火災保険や地震保険を契約する場合、これらの改定が反映されるんで、ほとんどの人が保険料が変わります。
更に今後、注意しなければいけないのが、火災保険の中の水災の料率が、リスクごと(リスクがある地域など)に細かく分けられる可能性が出てきました。
水害…心配じゃないですか?
昨日、2022年7月16日も、東北地方は記録的短時間大雨情報が出るほどの雨の影響で、河川が氾濫するなど大変な被害になっているようです…
昨今の日本は、風水災が当たり前のようになってきて、被害も大きくなってきています。
風水災の保険金が、ここ数年支払われてるので、火災保険の収支はずっと赤字のようです。
どおりで火災保険料が段々と上がっているわけです…。
でも、水災の被害に遭いやすいかどうかって、場所によって違うと思いませんか?
それなのに、今の火災保険の水災の料率って、全国一律。
また、大雨が降った時に、浸水が浅そうなところに住んでる人の水災補償の契約率が減ってるんだそうです。
そこで、火災保険加入者が、保険料を負担する割合に不公平が無いように、住んでいるところのリスクによって料率を分けることを検討しているわけです。
(出典:河北新報「宮城・大雨 古川、築館で観測史上最大の48時間雨量」)
住宅を購入する時っていろんなお金がかかりますよね…。
特に火災保険はだいたい最後に決めるんで、なかなかお金を出すのが難しくなって補償内容を薄くしがち。
たとえば一般的な木造の戸建てだと火災保険料も結構な金額になるんで、水災補償を外してしまう方も多いのではないでしょうか。
購入する住宅の引き渡し前に火災保険を検討するのが、普通のスケジュールです。
でも引渡し前って、いろいろやることがあって大変なんですよ、ローンの契約とか引っ越し準備とか…
そうなると、だいたい火災保険は後回しww
「よく分かんないけど、そのプランで!」
なんて適当に決めるんじゃなく、補償内容はしっかり確認しましょう。
また保険期間ですが、契約できる保険期間が最長5年までになる予定です。
今回の改定で期間が短縮されますが、保険料率が上がるリスクを考えると、長期間で加入した方が1年あたりの保険料が安くなる可能性があるのでおすすめです。
そうかといって必要な補償内容を外してまで長期間で契約するより、短期間で必要な補償を付けたプランで契約する方が万が一の時に安心です。
風水災が当たり前のようになってきて、被害も大きくなってきている昨今…
家を守るだけではなく、自分の生活を守るためにも、「水災補償」が重要になってきています。