707.「納豆」食べ過ぎでどんなリスク?

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「納豆」食べ過ぎでどんなリスク?

 摂取量の目安を管理栄養士に聞く


納豆やヨーグルトなどの「発酵食品」を食べると、腸内環境が整うといわれています。特に納豆は多くの日本人にとってなじみのある食材で、日頃から積極的に摂取している人は多いと思います。



 ところで、体に良い食材だからといって納豆を食べ過ぎた場合、体にどのような影響を及ぼす可能性があるのでしょうか。納豆に含まれる主な栄養成分のほか、納豆の適正な摂取量の目安について、管理栄養士の桜井このさんに教えていただきました。



過剰摂取で乳がんリスクが高まる可能性も

Q.納豆に含まれる主な栄養成分について、教えてください。

桜井さん「納豆は必須アミノ酸のバランスが良く、良質なタンパク質を多く含んでいます。また、発酵させることで、通常の大豆よりもタンパク質などの消化吸収の効率が向上しているため、そういった意味でもかなり優秀な食材と言えますね。

他にも、疲労回復効果が期待できるビタミンB1や骨の生成を助けるビタミンK、血液をサラサラにするナットウキナーゼなどが代表的な栄養成分です」



Q.納豆を食べ過ぎてしまった場合、体にどのような影響を与える可能性がありますか。

桜井さん「過剰に摂取してしまった場合、大豆に含まれるイソフラボンの影響で乳がんのリスクを高めるという報告があります。イソフラボンは適量であれば、骨粗しょう症の予防のほか、更年期障害の症状の軽減などのメリットがある一方で、女性ホルモンと似ている働きもあります。イソフラボンを多量に摂取することでホルモンバランスが崩れるため、婦人系の病気に関するリスクは注意したいところです。

また、納豆にはプリン体も含まれているため、痛風を発症するリスクがあります。ビールなど他の食べ物や飲み物と組み合わせる際は、少し注意しておきたいですね」



Q.では、納豆の1日当たりの適正な摂取量の目安について、教えてください。

桜井さん「カロリーや他の栄養成分との影響を考えると、1日1パックまでと考えていただくと良いと思います。一度に2パック食べたからといってすぐに悪影響があるわけではありませんが、朝食などで毎日摂取したいと考えている人は、1パックを目安にしていただくと良いですね」

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 納豆の食べ過ぎは、栄養バランスを崩してしまう原因となります。1パックであれば毎日の習慣として取り入れても良いとのことなので、適量を摂取しつつ、健康的な食生活を送りたいですね。


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