ダイエット業界の裏側を暴露!?〜痩せない人が増え続ける理由とダイエットを終わらせる唯一の方法〜

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はじめに


こんにちは、パーソナルトレーナーのてると申します。

今回は、「ダイエット業界の裏側とダイエットを終わらせる方法」というテーマで記事を書いていこうと思います。

このテーマで記事を書こうと思った背景は、ダイエットをすることで健康から遠ざかり、何をやっても痩せない身体になっている人が多い現状があるためです。

本来、ダイエットは健康になるために行うものですが、体重などの数値に囚われ過ぎて、極端なダイエットになると、本来の目的とは逆の方向に向かってしまうのです。

短期的に体重を落としたいだけであれば、極端なダイエットも選択肢の1つとしてアリかもしれません。しかし、体重を落とした後も体型を維持していくことまでが大切です。

極端なダイエットでは、その人の健康を損ねている場合がほとんどです。健康のレベルが下がった状態ではその後の体型を維持していくことはできません。

もっというと、体型を“健康的”に維持することができないのです。

体型を維持している場合でも、その人の食事や生活を実際に見てみると健康的とは言えないことがほとんどです。

健康的でない場合、少し食べただけで体重が増えたり、不安やイライラしやすい、など精神的な部分も含めて、身体の様々な不調が起こります。

ダイエット後も健康的に体型を維持していくためには、どのようなダイエット方法が良いのでしょうか。

私自身の経験や失敗も含めて、ダイエット業界の現状とダイエットの真実についてお伝えしていきます。



40kg痩せた人と、1kgも痩せなかった人


私は今までパーソナルトレーナーとして活動をしている中で、150名以上のお客様を担当させていただきました。

そのお客様の中でも、1年間で115kgから75kgまで40kgの減量に成功し、その後も体型を維持できているお客様がいました。

その一方で、なかなか体重が落ちないお客様もいました。

これはお客様が悪いということではなく、今では私自身の勉強不足で、適切な指導ができていなかったことを深く反省し、後悔しています。

チートデイを行ったり、食事、生活面、トレーニング方法など、様々なアプローチを試しましたが、体重に変化は無し、、。

「今までありがとうございました。」と、物悲しい表情でお客様が去っていくのをもう見たくありませんでした。

当時は非常に悩みました。自分の指導に自信が持てなくなり、この仕事を辞めようと思ったことも何度もありました。

同じように指導をしているのに、何故痩せられる人と痩せられない人がいるのだろう?その違いはなんだろう?

対価を頂いている以上、結果を出さなければいけないという焦りと、そしてお客様に、「本当に通って良かった」と思ってもらってもらえるように、そこから夢中で勉強を始めました。

生活費以外はセミナーや書籍など、ダイエットについての勉強にお金を使い、一度も貯金できたことはありません。

それでも自分が勉強をして知識をつけることで、目の前のお客様の体重が少しでも落ちるなら、少しでも健康に近づくなら、と必死に勉強を続けました。

その結果、有難いことに少しずつお客様から嬉しい声をいただく機会が増えました。

「久しぶりに会った友人から過去最高にスタイルが良くなっていると言われた。痩せるだけでなく、健康的になっているから若く見えると言われた。」

「以前から対策を行っていた腸内環境も大幅に改善しており、今週は初めて便秘のない1週間でした。」

「トレーナーさんがセミナーに通ったりしていて、常に知識を仕入れてそれを都度共有してくださる事にとてもありがたいと思っています。」

「血液検査の結果より摂取したほうが良い食材等のアドバイスをしていただいた。」

「先日から貧血でフラフラしていたのですが、勧めて頂いたものを食べたら、フラフラや頭痛が軽減されました。健康管理全部お任せしてしまってます。」

自分が勉強をして知識をつけることでお客様からの反応が変わり、自分のダイエット指導に自信を持つことができました。

勉強を続けてきてわかったことですが、痩せない人に対して必要な事は、頑張って体重を落とすことではなかったのです。

むしろ頑張って体重を落とそうとすればするほど、ダイエットの成功からは遠ざかってしまいます。

また、当初の悩みだった「痩せる人と痩せない人の違い」もだんだんと見えてきました。

その違いとは、

痩せる人には痩せることのできる身体の状態が整っており、
痩せない人には痩せられない身体の状態になっている、ということです。

それでは痩せることのできる身体の状態とはなんでしょうか?

腸内環境? 遺伝的要因? 自律神経? 体質? 

皆さんも是非一度考えてみてください。





痩せることのできる身体の状態、

それは、、、

その人の身体が“健康かどうか”です。

程度にもよりますが、不健康な場合、何をやっても痩せない身体になっている人も多いです。

先にも述べたように、ダイエットの過程で健康から遠ざかり、痩せない身体になる極端なダイエットをしてしまっている人が増えているのです。

痩せないだけならまだ良い方で、ダイエットの過程で不健康になると、

・夜中に目が覚める
・寝つきが悪い
・生理痛やPMSの悪化
・便秘
・浮腫み
・甘いものが欲しくなる
・不安やイライラしやすい

など他にも様々な症状が起こります。

心当たりがある人も多いのではないでしょうか。

これらは全てダイエットや栄養状態と密接に関係しているのです。

前置きが長くなってしまいましたが、次章から本編ということで、まずはダイエット業界の現状とともに、痩せない体になってしまう背景についてお伝えしていきます。





1.ダイエット業界の闇



1.1 痩せない人が増え続ける理由

早速ですが、みなさんは今までどのようなダイエットをしてきましたか?
また、ダイエットをする際にそのダイエットを選択した理由は何ですか?

おそらく多くの場合、

・ネットで見かけた
・目に見える結果がすぐに出るか
・内容が難しくないか
・自分でも取り組めそうか
・すぐに取り入れられる内容か
などの理由が大半だと思います。

もちろんそれらも大切かもしれません。

しかし、それらの基準でダイエットを選択してしまうと健康から遠ざかることで痩せない体になってしまうことが多いのも事実です。

例えば「16時間ファスティング」、「◯◯だけダイエット」など上記の基準で選ばれるダイエットは多くの場合、方法は違いますが、結果的に食べる量が減ったり栄養バランスが崩れることで、代謝が低下してしまう“極端なダイエット”になってしまうためです。

それでは、ほとんどの人が意識していない、ダイエットを選ぶ際の大切な基準とはなんでしょうか?

それは、そのダイエットが“健康を犠牲にしないか”という基準です。

なぜ、この基準が非常に重要かと言うと、健康を考慮していない場合、身体に様々な不調が出るだけでなく、体重も元に戻りリバウンド、そしてむしろ痩せない体になってしまうためです。

即時的に結果が出やすく取り組みやすい、魅力的に見える極端なダイエットですが、それは健康が犠牲になっているため、言わば“痩せ”を前借りしているようなものなのです。

そして特に健康が犠牲になっている場合、前借りした“痩せ”はいつか返さなくてはいけないのです。

体重を落とすだけであれば、食べる量を減らせばいいので気合いがあれば誰でも取り組むことができます。

これが“健康的に”体重を落とすとなると、ほとんどの人ができていないのが現状です。

むしろ一般の人で『低糖質ダイエットをすると、ランドルサイクルによって糖代謝が落ちることで太りやすくなるからやめておこう。』などと、長期的な視点や健康を意識して実践できる人はなかなかいないと思います。

それだけ、“健康を犠牲にしないダイエット”は難しい部分もあるということです。

反対に“極端なダイエット”は将来的な健康リスクなどがあるにも関わらず、誰でも手軽に取り組むことができるのが怖い部分です。

さらに、多くの人にとってダイエットは外見を変えるための重要な要素であり、ルッキズムなどの社会的な背景からも、即時的に結果が見えるような極端なダイエットを選択してしまうのは、自然な結果であると言えるかもしれません。

これはイソップ寓話の「アリとキリギリス」に似ています。

「アリとキリギリス」
アリは夏の間にコツコツ働き、食物を蓄えますが、キリギリスは夏の間ずっと遊び続けて過
ごします。冬が訪れると、アリは自分が蓄えた食べ物を食べて快適に過ごすことができますが、キリギリスは夏に楽をして過ごしていたため、食べ物が無く飢えに苦しむことになります。

極端なダイエットでは、キリギリスのように目先の利益(体重)に囚われて、長期的な視野(健康)を蔑ろにしてしまうことで、痩せない体になってしまうのです。


1.2 ダイエット業界の現状


ダイエット業界では、基本的なお客様のニーズは痩せたいというものであるため、体重が非常に重要な指標となります。

体重は絶対的な数値であり、指標として非常にわかりやすいため、それがお客様にとっても重要な指標になることは当たり前だと思います。

そうなるとダイエット指導者もそのニーズに応えるためにお客様の”体重”を落とさなくてはなりません。

また基本的にパーソナルトレーニングやダイエット指導ではセッションの回数、期間に対して対価を支払うため、できるだけ早く体重を落とすことがお客様のニーズとして強くなります。

その結果、ダイエット業界で生まれるサービスは、

できるだけ早く、 できるだけ多く体重を落とせるダイエット、

つまり、短期大幅ダイエットになるわけです。

ダイエット業界では「◯ヶ月で◯kg痩せる」などの広告フレーズをよく見かけますが、これは“期間に対してどのくらい痩せるのか”が重要な指標であることを示す、わかりやすい例だと思います。

もちろん短期間で大幅に体重が落ちれば、ダイエットのモチベーションを保つことができるメリットもあります。身体が強い人は短期大幅ダイエットでも上手くいく人も稀にいます。

短期大幅ダイエットがきっかけでボディメイクの楽しさを知り、幸せになるお客様も私自身たくさん見てきました。

ただ、その一方で短期大幅ダイエットで不健康になり、痩せない身体になってしまう人が多くいることも事実です。

その過程で身体の内側では健康が損なわれていても数値には現れないため、ほとんどの場合それに気づくことができません。

「目に見えない身体の健康」が犠牲になり、「目に見える体重の数値」がダイエット成功の指標となっているのが今のダイエット業界の現状です。

表面では体重が落ちていってたとしても、身体の内側では健康が削られることで、どんどん痩せない身体になってしまうのです。

これはダイエットのパラドックス、またダイエット業界の闇と言えるかもしれません。



1.3 ダイエット情報とSNSと人間の特性


現代では情報が溢れ、情報社会と言われています。

ダイエット業界も同様で、様々なダイエット方法やダイエット情報が流行り、拡散されていますね。

私自身もTwitterで情報発信をしていますが、やはり拡散される“バズるツイート”には、ある程度の型や表現があるようです。

例えば、

「私は◯◯をするだけで◯kg痩せた!」
「痩せる食材ランキングTOP10」

といったものです。
これらはダイエットする人からすれば、すごく魅力的で目を惹きますよね。

このように簡単に実践できるわかりやすい情報ほど広まりやすく、人気が出るのは当然のことだと思います。

そのような情報が人気が出るのであれば、発信者もわかりやすく表面的な情報を発信するようになります。

しかしこれらの情報は表面的な部分が多いため、簡単に取り組むことはできても、痩せるメカニズムなどの“なぜ痩せるのか”という本質の部分は分かりません。

そして簡単に取り組めるダイエットは、言い換えれば、極端なダイエットになっていることがほとんどです。

その極端なダイエットで健康が犠牲になれば、痩せない身体になることは前章でお伝えしました。

一方、なぜ痩せるのかという理論の部分を発信しても、具体的ではないため自分の生活に取り入れにくく、拡散されにくいという側面があります。
(SNSの特性上、そこまで伝えるのがなかなか難しいという側面もありますね。)

また覚えておいて欲しいのが、人間の特性として“苦手なものには即時性を求める”というものがあります。

このバイアスはダイエットの情報を選択する際にも注意しておきたいポイントです。

つまり、ダイエット情報を選ぶ際に「これを食べれば痩せる」と、わかりやすく具体的であったり、断言された方が人間は安心しやすく、また考える労力を使わずに簡単に実践しやすいので、そのような表面的な情報を選んでしまいやすいのです。

人間の特性上、これはほぼ無意識で行われます。脳が楽をするために抽象的で本質の部分を知ることを無意識に避けているのかもしれません。(飲むだけで痩せるサプリや着るだけで脂肪燃焼、などに頼りたくなるのと同じですね)

元々人間の脳は怠け癖があります。人間の脳の占める重さは全身の2%に対して、使うエネルギー消費量は全身の18%にもなります。

食べ物が貴重だった頃、浪費が激しい脳のエネルギーを使うことは効率が悪いので、できるだけ脳を使い過ぎないことが生存するのに適していたわけです。

脳の特性を知った上で、それに囚われず、考える癖をつけていくことがダイエット成功の鍵になるかもしれません。



1.4 ダイエット情報の選び方


それではどのように情報を選択していけば良いのでしょうか。

ダイエット以外でも言えることですが、基本的にどのような情報にもメリットとデメリットがあり、どの視点から見るかによって正解は変わります。

まずは、その情報に対してメリットとデメリットを思いつく限り挙げていくことから始めていきます。(chatGPTに頼んでみてもいいかもしれません、、)

ここでは「16時間ダイエット」を例に挙げて進めていきます。

(※16時間ダイエットとは、「24時間のうちの8時間の間で食事をとり、残りの16時間は断食する」というダイエット方法です)

(例)16時間ダイエットの精査

メリット
・特定の食品やカロリーを制限する必要がない
・食べ過ぎの人は胃腸が休まる
・総摂取カロリーを抑えられやすい
・体脂肪が分解されやすい
・体重減少が早い

デメリット
・時間制限を設けるだけでは根本改善にならない
・糖新生によって肝臓に負担がかかる
・筋肉も分解される
・血糖値スパイクが起こりやすい
・代謝が落ちやすい



16時間ダイエットの主なメリットとデメリットを5つずつ挙げてみました。今回はこちらで考えてみたいと思います。

ここからが大切なのですが、メリットとデメリットを挙げたら、今度はそれらの項目は“どの視点からのメリット、デメリットなのか”を考えることです。

その例を下記に太字で挙げてみます。

メリット
・特定の食品やカロリーを制限する必要がない  → 取り組みやすさの視点
・食べ過ぎの人は胃腸が休まる         → 胃腸の負担の視点
・総摂取カロリーを抑えられやすい       → カロリー管理の視点
・空腹時間が長いため体脂肪が分解される    → 体脂肪分解の視点
・体重減少が早い               → 結果の出やすさの視点

デメリット
・時間制限を設けるだけでは根本改善にならない → 根本的な食習慣の視点
・空腹時間が長いため糖新生によって肝臓に負担 → 肝機能の視点
・空腹時間が長いため筋肉も分解される     → 筋肉分解の視点
・食事を一気にとると血糖値のスパイクが起こる → 健康の視点
・代謝が落ちやすい              → 長期的な代謝の視点

これらの項目をまとめて、自分に合うかどうかを考えていきます。
各視点からのメリットとデメリットをまとめると、

『簡単に取り組むことができ、短期的に結果を出しやすい』
という視点では、16時間ダイエットが【正解】になり、

反対に、

『代謝を維持し、根本的な食習慣の改善が望める』
という視点では、16時間ダイエットは【不正解】になります。

これらを踏まえて、16時間ダイエットを選択するかどうかを判断します。

いかがでしょうか?これだけ多くの視点があれば、1つの視点だけで「良い」「悪い」という判断をすることのリスクがわかると思います。

またこれだけ多くの視点があれば、どんなダイエット方法もポジション、視点によって「良い」と言うことができますし、逆に「悪い」と言うこともできます。

大切なのは自分自身が多くの視点を持ち、総合的に判断をして、その時の自分の目的に合ったものを選んでいくということです。

また、多くの情報の中で、その情報が何かに対して「良い」「悪い」と発信をしている場合、「この情報はどの視点から良い、悪いと言っているのだろう?」と考えることが大切です。

前述の人間の特性で「自分のわからない分野には即時性を求める」というバイアスがありましたが、専門分野であるダイエットについては、一般消費者にとっては判断が難しいこともあります。

この難しい分野に対して、考えずに済むような簡単な方法を求めてしまうことは、多少しょうがない部分もあると思います。

しかし考えることをやめれば、世の中に溢れる情報に振り回されるのは自分自身です。

単純に痩せるか痩せないかだけの視点ではなく、たくさんの視点を持って考えることで、自分自身が健康的なダイエットを実践できるようになるはずです。



2.ダイエットの真実

2.1 ダイエットを終わらせる唯一の方法


ダイエットにおいて最も重要なことはなんだと思いますか?

トレーナーになりたての頃の私はカロリー収支だと答えていました。

その理由は、ダイエットの原理原則として、

摂取カロリー < 消費カロリー
の関係を作ることで痩せることができるためです。

この考え方は間違っていません。むしろ非常に大事な考え方だと今でも思っています。

しかし、ダイエット指導をする中で、この方法だけでは体重が落ちない人を多くみてきました。(もちろん、PFCバランスを考慮した食事も行っていました。)

ダイエットをする際、摂取カロリー < 消費カロリーの関係を作るために、
多くの場合、

①食べる量を減らすことで摂取カロリーを減らす
②運動の量を増やすことで消費カロリーを増やす

のいずれか、もしくは両方を行うことで上記の関係を作り、ダイエットを進めていくことが通常だと思いますが、上記の①②でカロリーをコントロールしても痩せない、という人も多いのではないのでしょうか。

当時の私は物理的に考えてカロリー収支をコントロールすれば痩せると思っていたので、これが当てはまらない人が多いことに相当な衝撃を受けました。

例えばですが、この方法で体重が落ちにくい人の特徴の1つは、
”慢性的にストレスがかかっている”ことが挙げられます。

このストレスもまた、”健康ではない身体の状態”なのです。

そして、健康でなければ痩せないことはもうお伝えしましたね。

そして一番強調したい結論をここでお伝えしますが、

ダイエットを終わらせるための唯一の方法は、

③健康を取り戻すことで消費カロリーを増やす

ことです。





2.2 健康について


健康とはなんでしょうか?

1947年に採択されたWHO憲章では、前文において「健康」を次のように定義しています。

「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。」
                                  日本WHO協会より

肉体的健康だけでなく、精神的にも、社会的にも、という部分も非常に重要です。

これらが生理学的に身体に多くの影響を及ぼすためです。

人によっても、色々な定義があると思いますが、ここではダイエットの観点でお伝えしていきたいと思います。

ダイエットにおける健康とは、

【代謝がスムーズに回っている状態】のことです。

代謝がスムーズに回らなければ、エネルギーを生み出すことができず、カロリーを
消費することができません。

そしてカロリーを消費できなければ痩せることができません。

先述のストレスもこの代謝に大きく影響し、代謝がスムーズに回らなくなっていたということです。

また極端なダイエットも同様で、最初の方は体重が落ちていても、代謝が段々と上手く回らなくなることで痩せない身体になってしまうということです。

現代では代謝が低下している人が非常に多くなっています。

その原因は人によっても様々ですが、極端なダイエットやストレス、他にも多くの原因で代謝の低下が起こり、痩せない体になっています。

痩せない身体を痩せる身体に変えていくためには、これらの原因を把握し、その原因に対して適切なアプローチをして健康な身体を取り戻すことです。

ここまできてやっとダイエットが上手く進むようになるわけです。




2.3本当のダイエット成功とは


ダイエットの成功とは、体重を目標まで落とすことでしょうか?
それとも理想の体脂肪率や理想の体型になることでしょうか?

どちらも大切だと思いますが、本当のダイエットの成功とは、

“ダイエットを意識しなくても理想の体型が維持できるような身体作り”

をすることだと思います。

「体重は維持しているけど食事制限を続けている…」
「ダイエットのことをいつも考えている…」
「少し食べただけで体重が増えてしまう…」

といった、これらの状態ではダイエットの成功と言えないかもしれません。

目標の数値まで一度痩せることができたとしても、少ない食事量であったり、ダイエットを意識していないと体型を維持できない身体は健康ではありません。

そしてそのような状態で過ごすことで、身体にも負担がかかってしまいます。

頑張って体重を維持しているけど、冷え性、貧血、疲れやすい、生理痛やPMSが重い、便秘気味、などこれらが当てはまる人も多いのではないでしょうか?

また多くの人は、自分の身体の不調に自覚がなく、これらの症状が起こることが当たり前だと思っている場合が多いです。

そして、ほとんどの場合ダイエットの過程で代謝は下がってしまいます。

代謝の低下を起こさず、痩せない身体にならないためには

“健康を土台にしたダイエット”

が必要なのです。

健康を土台にしたダイエットの具体的な内容はまた今後書いていく予定ですが、健康を土台にしたダイエットをする上で大切なことは長期的な視点を持つということです。

そしてもう1つ非常に大切なことは成果の指標をまずは身体の外側ではなく、身体の内側に定める、ということです。

短期的な視点だけでは、どうしても目先の体重や外見に成果を求めてしまうためです。

そうなるとまた極端なダイエットになり、痩せない身体に近づいてしまいます。

まずは身体の内側を健康にすることで、外見にも少しずつ成果が現れてくるのです。

この順番を間違えることで、痩せても中身はボロボロ、そして、
“すぐに太るけど痩せにくい身体”になってしまうわけです。

また何度も強調しますが、もし現在あなたが既に痩せない身体になっている場合、

必要なことはダイエットを頑張ることではなく、

“健康的な身体を取り戻す”

ことです。

健康的な身体を取り戻し、痩せない身体から痩せる身体になるための具体的な手順をこちらの記事に書きました。

本ブログに少しでも共感していただいた方は是非一度読んで欲しい内容です。





あとがき


ご覧頂き、ありがとうございました。

今回はあまり具体的ではない内容でしたが、ダイエットを終わらせるために大切な考え方を書いてみました。

そして、先述のように現代の成果主義的な社会では、できるだけ早く結果を出すことが求められます。

そのため、ダイエット指導をサービスとして提供する場合は、体重が重要な指標になり、そしてどれだけ早く痩せられるかという短期的サービスとならざるを得ない部分もあります。

ダイエット指導を短期的なサービスとして提供する場合は、そのリスクなども説明した上でやるかどうかを相談して決めていくことが大切だと思います。

今後この業界に必要なのは、体重や見た目だけで成果を測る指標だけではなく、身体と心が健康になっているかという、健康の指標だと考えます。

そしてそれをサービスとして提供するためには、お客様に納得して頂ける様なカウンセリングと長期的なプランニング、そのパッケージを作ることだと思います。

また、消費者側も人によっては長期的なアプローチが必要であることを理解することが大切かもしれません。

しかし実際には健康をコンセプトにすると、お客様の反応率が下がってしまうのが現状です。

それでも私は健康をコンセプトにしたいという思いがあります。

なぜなら健康が土台にないとダイエットを終えることができないからです。

私自身も現在はフリーでトレーナー活動をしておりますが、優れた指導者や優れた情報を見極めるにはどうすれば良いのでしょうか。

まず理解しておきたいことは、人によって身体の状態、代謝の状態は異なるということです。

「糖代謝が落ちている人」
「プロテインが合わない人」
「肝機能が落ちている人」
「貧血の人」

など、人によって身体の状態は異なります。

人によって身体の状態が異なるということは、最適なダイエット方法も人によって異なるということです。

情報が溢れる時代で、自分に合ったダイエット方法を選択することは非常に難しいですよね。

ダイエット成功のためには、以下の4つが必要だと考えます。

1. 自分の身体の状態と目的に合ったダイエット方法を選択すること
2. モチベーションを維持し継続すること
3. その後も無理なく身体を維持できること
4. これら全てが健康的な状態で行われること

パーソナルトレーナーの役割は、お客様一人一人に最適なプランを考え、提供し、
サポートしていくことです。

もしあなたがこれを1人で進めていくのが難しいと感じるなら、お近くのプロのトレーナーさんに頼ってみるのも1つの選択肢かもしれません。

質の高いダイエット指導とは、“その人”に合わせた最適なダイエット方法を選択できること、またそのダイエット方法を選択した理由が明確にあることだと思います。

そしてそのためには、あなたのことを知ることが必要です。

今のあなたはどのような状態なのか、今のあなたには何が必要なのか、

良い指導者はあなたへ、たくさんの質問をしてくるはずです。

あなたのことを知らなければ、あなたにとって最適な指導はできません。

トレーナーである私自身、たくさん勉強して、多くの人を見てきたからこそ、ダイエットの難しさを痛感しています。

それでも、1日に何人もの人がダイエットを始めます。そして今も多くの人たちが自分の人生をより良くしていくためにダイエットを頑張っています。

健康を土台にしたダイエットは必ずしもすぐに結果が出るものではないかもしれません。しかし、健康無しにはダイエットを終えることができないのです。

今回の記事は、即時的に結果に繋がるような内容ではなく、即座に実践できる情報でもないため、多くの人の目に止まることもないと思います。

しかしそれでも、この記事をここまで読んでいただいたあなたは、時間はかかっても必ずダイエットを終えることができるはずです。

健康は、自己実現と活力に満ちた人生を送るために不可欠な土台です。

あなたが本当の健康と、理想の身体を手に入れられることを心から願っています。






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