誰も教えてくれない「FXの常識」② 顧客フローをすべてカバーする業者は「良い業者」ではなく「単に規模の小さい業者」

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マネー・副業
「顧客フローをすべてカバーする業者は良い業者、顧客フローをのむ業者は悪徳業者」
そう信じている個人投資家は少なくないと思いますが大きな間違いです。
正しくは、「顧客フローをすべてカバーする業者は単に規模の小さい業者、顧客フローをのむ業者は規模の大きい業者」ということになります。

そもそも為替市場は相対取引の市場です。
銀行と顧客の為替取引は相対で行われ、銀行はその取引のカバーをインターバンク市場でカバーします。顧客のフローをすべてその場でカバーするか、あるいはしばらくポジションとして抱えるか、すべては銀行のディーラーの裁量なのです。(リスク量には上限がありますが…)
FX業者は銀行にとって顧客です。したがって、FX業者とのフローをどうカバーするかも銀行のディーラーの裁量です。為替市場は金融市場の中で最も流動性が高いと言われますが、その理由は為替取引を望む顧客に対し、銀行が24時間顧その取引をのむことにより、取引の相手側となるからです。つまり、「取引をのむ」という行為が為替市場の基盤となっているのです。

前回のブログでも書きましたが、ほとんどのFX業者はシステムを外注しています。顧客取引をフルカバーするアルゴリズムならコストを抑えられます。
一方、大規模な業者であれば顧客数も取引量も桁違いなので売り買いのフローをマリー(相殺)する機会も桁違いに多くなります。しかもほとんどの顧客が勝手に負けてくれるので、フルカバーしないことで収益を増やすことができます。ですから、コストをかけてポジションを取る(=顧客のフローをのむ)アルゴリズムを追加しても十分にもとがとれるわけです。
(なぜほとんどの顧客が勝手に負けるのか、このメカニズムにご興味があればぜひサービスをご利用ください)

ではなぜ、「顧客フローをのむ業者は悪徳業者」などと言われるのでしょうか?
答えはシンプルです。海外業者を含む規模の小さいFX業者のアフィリエイトサイトが適当な情報を流し、その適当な情報をコピペしたアフィリエイトサイトが次から次へと増殖するからです。
気がつけば正しい情報がどこにも見つかりません。

では、個人投資家にとって本当に良い業者とはどういう業者でしょうか?
ポイントは次の3つだけ、他にはありません。
①スプレッドが狭い 
②スリッページが少ない
そして、何よりも大切なのが
③システムが落ちない
上記3点を満たさない業者との取引は、他にどれだけメリットがあるように見えたとしても、100%パフォーマンスの悪化につながります。

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