中学受験の明日のために その42 五感を使いながら勉強しよう

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学び
 頭だけを使って考えてもなかなか賢くなりません。想念が次々と生まれて整理しにくくなるからです。

思いついたり考えた事を書いて可視化し、口に出すことで思考が整理されていきます。手や口の筋肉を使う事で、脳に刺激を送り記憶に残りやすくなります。算数や理科の計算、国語の記述はできるだけ書きながら考えましょう。暗記分野は繰り返し目に触れる方が定着しやすいので無理に書く必要はありませんが、できれば声に出して取り組みましょう。

書くのが嫌いな子供は多いです。これは当然のことで、書くという行為は、知的な行為であり、大変な作業なのです。楽な方に流れていくのが人間であり、子供はその傾向が顕著です。

書くのが苦手な人は、まず聞くことからスタートしてみてはいかがでしょうか?塾の先生が話していることをしっかりと聞く。これならそれほど頭を使う必要はありません。板書を写すことは大事なので全部写せるなら全部写すに越したことはありませんが、それが難しいならできる範囲内で写しましょう。あとは聞くことに集中して下さい。今は動画コンテンツが充実してきているので、自宅で勉強する際に大いに活用して頂きたいです。

なんとなくわかってきたら次は声に出してみましょう。周りに人がいる場合はやりにくいでしょうから、自宅で一人で勉強する際にやってみましょう。声に出すことで、その声を自分の耳で聞くことになるので聴覚を同時に使うことになり、記憶に残りやすくなります。その後に読み書きをすればスムーズに学習が進みます。いきなり読み書きからスタートするために挫折しやすいのです。

どれだけ勉強が苦手な人でも、日本に長く住んでいる人であれば日本語を話せますし聞き取れます。これは、子供の頃から周囲の人が使っている日本語をまず聞いて、その後自分で話すようになり、最後に読み書きを習う、という自然の流れに沿った学習をしているからです。

実は語学に限らず勉強は全て、聞くことからスタートすると伸びやすいです。はじめは何を言っているかわからない状態が続きます。それでも聞き続けることで所々わかる部分が出てきます。そして拙いながらも声に出して表現するようになり、読み書きの段階に入るとスムーズに学習が進みます。

算数を苦手とする生徒が多いのは、いきなり読み書きからスタートするからです。まずは授業をしっかりと聞く。わからない内容は動画を利用して何度も聞き、思ったことや考えたことを声に出す。そこから手を動かして宿題に取り組むと良いしょう。

今日はここまで。読者に幸運が訪れますように。

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