中学受験の明日のために その91 丁寧さ重視かスピード重視か

記事
学び
 初めて習う内容は丁寧さ重視が良いです。つまり、4、5年生の間は一問一問理解を進めながら丁寧に取り組みましょう。6年生になったらスピード重視に切り替えていけば大丈夫です。

理解していないのにスピードを上げても、基礎に穴ができるだけで応用力がつきません。初めて習う内容は時間がかかっても構わないので、着実に理解して進んだ方が6年生になってからたくさんの問題をこなす事ができます。たくさんの量をこなす事でスピードが上がり、ますますたくさんの量をこなす事ができるという正のスパイラルに入れるのです。

塾に通っている人なら、6年生になると家庭学習が膨大な量になります。これは、4、5年生の間に習ったことを着実に理解してきた人であればギリギリこなせる量ですが、基礎がおろそかになっている人には到底できる量ではありません。6年生になると、4、5年生の復習をする時間がなかなか取れなくなってくるので、4、5年生の勉強がいかに大事かおわかり頂けたでしょうか?

実は6年生が最も重要な学年なのではなく、4、5年生の過ごし方が大事なのです。ここで良い学習習慣を身につけておけば、6年生になってもカリキュラムについていく事ができます。入試はどうしても時間制限があるために、時間を意識した練習が必要なのですが、それは6年生からで十分間に合います。4、5年生の間は字を丁寧に書いたり、計算式を省略せずに書く事が大切です。習った事は時間が経つと忘れるものですが、丁寧に理解しながら取り組んだことは、たとえ忘れたとしても再度出てきた時に思い出しやすいです。

6年生になると、問題数をこなす事で何度も同じような内容に触れます。このタイミングで記憶が盤石になっていくので焦らないでください。今6年生の方で基礎に穴がある人は、目の前の内容を着実に理解しながら進めていきましょう。家庭学習が全部できなくても心配しないで下さい。

目標はあくまでも合格する事であり、家庭学習を終わらせる事ではありません。合格に必要なことを一つずつ正確に習得する事が大切です。

今日はここまで。読者に幸運が訪れますように。

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す