先日から着手したオリジナルLive2Dモデルの表情が完成しました。こだわった点など、作業を行った順にご紹介していきます。
※Howtoではなく、ご依頼者様向けの工場見学のようなモデリング紹介になります。
表情は
①眼の動き
②口の動き
③表情差分
の順で作成しました。
①眼の動き
私はいつも目からモデリングに着手します。目はなんといってもキャラクターの命なのでうまくモデリングできた際の感動が一番感じやすく、今後の作業のモチベーションになるからです!
眼は
(1)目の開閉→笑顔
(2)ハイライトの揺れ
(3)瞳の動き
(4)髪の毛から透ける表現
(5)眉毛の動き
の順で作成しました。
(1)眼の開閉→笑顔
今回のキャラクターは上まつげが丸っこいアーチ状で、こういったデザインは眼の開閉の遷移で形状が乱れやすく、モデリングが結構難しかったりします。
半目など遷移中の形状がおかしくならないように、動きを確認しながら丁寧にモデリングしました。
閉じた状態が完成したら、そのまま閉じた形を変形させて笑顔を作ります。
(2)ハイライトの揺れ
眼の開閉、もしくは瞳のきょろきょろに合わせてハイライトを揺らしたいので、ハイライトに揺れの動きを付けました。
特にこのキャラクターは瞳の中にうさぎがあるのが特徴で、私が気に入ってるポイントなのでこちらも揺れるように動きを付けました!
(3)瞳の動き
瞳が上下左右に動くように動きを付けます。簡単に命吹き込まれた感出るので一番好きな工程です。
(4)髪の毛から透ける表現
眼が一通りできたら、前髪の重なってる部分から眼が透けて見えるような表現を入れます。ちょうど眼の形のマスク用パーツを作成し、前髪に対してマスクが重なってる部分が透けるように設定します。細かいですが、前髪の動きに合わせて透けるのでかなり見栄えが良くなります。
(5)眉毛の動き
困り顔や怒った顔など、表情豊かになるように動きを付けます。
ただ、眉毛は調子に乗って大きく動かすと目に被ってしまうので、その点だけ注意します。
以上で眼の動きは完成です!
②口の動き
口のあいうえおの動きを付けます。こちらも遷移時の形状がおかしくなりやすいので、動きを確認しながら丁寧に作業します。また、後に顔に角度がついたときに立体感を出すため、口内の影部分は別パーツになっています。
③表情差分
表情がコミカルな表現に切り替わるように設定します。
このキャラクターの性格イメージはよくある主人公タイプ(ドジでおっちょこちょいだけど芯はしっかり者的な感じ)なので、コミカルな眼を用意しました。他、青ざめや照れ等も入れています。
ここまで出来上がるとモデルに愛着湧くので、「絶対最後まで完成させるぞ!」とモチベーション上がります。
これで表情の動き完成です!
以上が今回のブログ記事になります。こちらはモデリングのHowTo記事ではなくご依頼者様向けの工程紹介なので、詳細は省いておりますがこの流れで完成→VtubeStudioへの読み込みまで記事にていきます(全6回)。
次回は「髪などの揺れもの/頭の角度Z」についてご紹介します。
最後までご覧頂きありがとうございました。
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