デザインとアートのちがい

記事
コラム
グラフィックデザイナーを生業としている者として、デザインとアートのちがいについて考察してみたいと思います。

私も若い頃はそんなに深く考えたことがなく、単純にクライアント(依頼主)がいるのがデザインで、個人が好き勝手に作品を創って発表するのがアートだと捉えていました。でも、有名なアーティストが企業案件を請け負ったりしているので(実際にはミケランジェロの時代からそうなのだけれど)、デザイナーとアーティストの境目が分かりづらいなと感じてもいました。

そこで、私なりに頭を使って出した結論は・・・、

○ルールの中で創るのがデザイン
●ルールを新たに創るのがアート

なのかなと。

どのみち、デザインにもアート的な感受性が必要なのは言うまでもありませんし、アートにだってデザイン的な論理的構成力が求められ、感性(センス)を巧みに引き出しつつ合理的な着地点を見出す作業に大きな変わりがない気がします。つまり、双方に求められる要素は常に繋がっているのですね。

私が学生の頃に比べると、昔は完全に裏方だったデザイナーが今では著名人みたいな扱いを受け始め、様々なメディアに出るようになったのには隔世の感を覚えます。デザインという仕事(職業)が市民権を得た、そんな気がしたものです。

私自身、デザインは社会をほんの少し良くするクリニック的な仕事であると認識しているので、これからも必要としてくれる方のために精進したいと思っております。ヘタな能書きを垂れてしまいました(笑)。

では、このへんで失礼します。
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