汗と涙と宇宙人な娘

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みなさん、お疲れ様です。
末っ子ルリが1年生の運動会。

ワンピースの主題歌でダンス。

手紙に当日は、
ワンピースや派手なデザインの
Tシャツを用意して下さい。と
書いてあった。

運動会当日、ワンピースのキャラや
派手なTシャツを着て踊る子供達の中
ルリはヒラヒラのワンピースで
踊っていた。

私がワンピース違い
してしまったようだ。

この文章ややこしくない?と
思ったが、ルリ1人だけと考えると
私がやっぱりおかしいんだなと
自覚した美原ほなみです。

今日は、ラン1歳半
ケイト産後すぐのお話です。

当時、マンション住まいだった。

新築マンションで玄関前には
ポーチがあったので
そのスペースにベビーカーや
宅配の食品を置いてもらっていた。

鍵も当時最新の物で、閉めるのは
簡単だが、開けるのは
ポッチを押しながら
ではないと開けられず・・・
わかりずらいが
簡単にいえば
1歳半の子供じゃ開けられない。

ケイトは夏産まれ。
退院後は室温に注意した。
その日も猛暑。

朝からクーラーをかけていた。

でも、クーラーに当たりすぎも
よくないと思い、クーラーを消し
窓を開けて風を通していた。

ケイトのミルク中に生協の
配達があったので

玄関前に置いてもらっていた。

ケイトも寝てるし、ランもテレビ
見ているし今のうちに
自宅に運んじゃおう。

そっと家を出て宅配された食品を
出していると
「ガチャッ」と鍵の音が・・
ランが鍵を閉めてしまった。

ったくラン・・・
「開けてー」声を掛けると中から
鍵を開けようとしている音が。

でも開かない。
「そこの小さいポチっと
 なってる所を
 押しながら開けてごらん」
でも開けられない。

そのうち「ママー開かない」
パニックになるランの声。

しまいには「ママー」大号泣。

その声でケイトも目を覚まし
大号泣の声がかすかに聞こえる。

携帯も家の中、管理人さんもまだ
当分来ない。

どうしたらいいのか・・・

さすがに置かれた状況がかなり
ヤバイことに気づきだす。

こんな暑いのにクーラーも消して
しまった。
このままだと熱中症で子供達が危ない。

実家にスペアキーを預けていることを
思い出した。

往復30分かけて取りに行くべきか
どうにかして母に届けてもらおう。

でも、携帯がない。

そこで玄関越しに
泣いているランに
声をかけて落ち着かせ
ダメもとで同じ階の人の
インターホンを押す。

すると2部屋先のママさんが
出てくれた。
事情を説明し電話を借りた。

母に事情を説明し
急いで鍵を届けて
くれることになった。

丁寧にお礼をして
またランの元にもどった。

ランの「ママー」
声が聞こえる。

でもケイトの声が聞こえない。
「ラン、大丈夫だから
 ケイト生きてるか確認して」

「ケイトも泣いてる」
言ってきた。

泣きすぎて声が出なく
なってしまったようだ。

1分が1時間に
感じるくらい長い。

ずっとランを玄関越しに励まし
15分後汗だくの母が到着した。

急いで玄関を開けると、汗と涙で
髪も顔もビショビショのランが
抱きついてきた。
もちろん私も大号泣。

母は急いでクーラーをつけ
ケイトを抱っこする。
泣きすぎて声がガラガラのケイト。

2人を落ち着かせ
ランに鍵を閉めてはいけない
事をしつこく伝えた。

開ける練習もさせたが
小さいランには難しかった。

母に
「ランならまたやるな。
 ランを止めるよりアナタが
 常に鍵を持ち歩いた方が
 いいんじゃない」と言われた。

確かにやるなをフリだと思ってる子に
言っても無駄だ。

でも、ランもあんなに
恐い思いをしたんだし
やらないだろうなと思いつつ、
鍵を常にポケットに入れることにした。

次の日どうしてもランを信じたくて
「ラン、ママ玄関の外に出るから
 絶対閉めちゃダメだよ」
言い残し一瞬外に出る。

秒で「ガチャッ」鍵の閉まる音が。
やっぱりやっちゃうよね・・

ポケットの鍵で玄関を開けて
ランに説教。
もちろん響くわけない。

その後も、ポストに行く数分
玄関前の掃除、何回もランに
鍵を閉められた
前世で何かあったのか?と
思うほど
勢いよく鍵を閉める。

その度に、ポケットの鍵で開ける。

そのうち鍵閉めブームは
終わったが夏が来るたびに
思い出し嫌な汗が出てくる
悪夢の20分だった。

高校3年生になったラン。
私がいると絶対に鍵を閉めない。

学校へ行く時も
遊びに行く時も
バイトに行く時も
「ママー面倒くさいから
 鍵閉めておいて」と声を
かけてくる。

あの時に、一生分の鍵を
閉めてしまったようだ。

では~
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