相分娩台と謎のベル その1

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みなさん、お疲れ様です。

先週、私の祖父母の
お墓参りも兼ねて
家族で一泊で地方へ
行ってきました。

森の中にあるお墓。
たくさんの木ときれいな空気に
マスクをとって大きく深呼吸。

まさかその木が杉の木
だったことも知らずに・・・・
帰りの車で激しい
目のかゆみとくしゃみ
鼻水と戦った美原ほなみです。

今日は長男ケイトの
出産の思い出です。

男の子だからなのか、
とにかく蹴る力が
すごかったケイト。

9か月になると蹴られる度に
痛くてその場にうずくまって
しまう。

買い物中でも容赦なく
蹴ってくるので
痛くて歩けなくなる。

何度道端で立ち止まり、
痛みに耐えたことか。

陣痛が始まったのは
ランと一緒の39週
ちょうどの日だった。

朝方、お腹の痛みで
目が覚める。
トイレに行くと
おしるし(出血)があった。

旦那を送り出し
早めにランを
起こし実家へ預ける
準備をした。

自分とお腹の子よりも
まだ1歳半のランの事が
心配で仕方なかった。

お腹が大きくなるにつれて
始まったランの赤ちゃん返り。
私からべったり離れない。

私が入院中、ランが大丈夫か。
お腹の痛みは定期的になり
痛みも強くなり陣痛だと
確信した。

15分間隔で病院へ連絡。

経産婦ということもあり
早めに姉の車で病院へ。

リュックに水筒をぶら下げた
ランはママとお出かけだと
思ったようで姉の車に乗って
遠くなっていく私を
母に抱かれながらキョトンと
見ていた。
もう、この時点で泣きそう。

ランの為にもがんばってケイトを
産まないと。
気合いがはいる。

病院へ行き、先生の診察。
「子宮口やわらかいし
 だいぶ開いてるから
 遅くても昼頃には
 産まれるよ」と言われた。

お昼ってことは、2時間後。
急に緊張してきた。

とりあえず、旦那と母に連絡。
旦那に、姑に産まれるまでは
自宅にいるように伝えてもらった。

陣痛室も浣腸も省略で
速攻分娩台へ。

看護師さんに
「体力つけるため食事を
 用意しましょうか?」
聞かれた。

【まだ10時半だし
 もうすぐ産まれると
 いうのに呑気に
 食事をとれるか】と思い

「はいお願いします。」
答えた。
脳と口がちゃんと
繋がってるのか??

分娩台で美味しい食事を頂き
ますます気合を入れる。

でも気持ちとは反対に陣痛は
遠のいていった。

先生が予告した12時を過ぎた頃
ちょっとずつ、陣痛の間隔が
整ってきた。
でも、まだまだ痛みは強くない。

さすがに、分娩台にいるのが
気まずい。

その日は、陣痛が始まる人が
多かったようで陣痛室が満室。

私はここにいるしかない。

するとカーテンで仕切られ始める。

数分後、何てことでしょう~
見事な相部屋ではなく
相分娩台の完成。

仕切られた隣に妊婦さんが
運ばれてきた。

隣で、出産が始まる。
私の存在がバレたら
集中できないだろうと
なぞの気使いを発揮し
自分の陣痛よりも、
隣の人の為存在を
消すことに集中。

無事に隣の人は赤ちゃんを
産んだが私の陣痛は
また遠のいた。

数時間後、また陣痛が整う。
すると、また隣に妊婦さんが
運ばれて来た。

またまた、存在を消す。
聞いたことがないような
唸り声。
あまりの衝撃に陣痛が遠のいた。

1時間くらいすると、看護師さんに
「美原さん、少し院内お散歩して
 陣痛が強くなるよに身体を
 動かして来てください」
言われた。
私が分娩室を出ると2人の
妊婦さんが運ばれて行った。

さすがに意味もなく分娩台を
独占している私が邪魔だった
のだろう。
廊下に出ると、出産を待つ
家族たちで混みあっていた。

その中に母を見つける。

さすがに姑は来ていなかった。

数時間もずっと待っている母。

2人で廊下を往復しながら
話していると気持ちが
安定したのか
かなり痛い陣痛が始まった。

廊下の椅子で痛みに耐えながら
分娩台が空くのを待った。
分娩台が空いた頃には
だいぶ激しい痛み。

でもまだ子宮口が最大まで
いっていない。

すると、看護師さんが
「もっと、痛みが強くなって
 イキミたくなったら
 これを押してね」
見せてきたものは

ファミレスやホンマでっかTVで
使われている「チーン」と鳴る
ベルだった。

もう突っ込む気力もなく
そのベルを受け入れた。

助産師、看護師さん達は、
陣痛室や隣の分娩台を
行き来して忙しそう。

1人、MAXに近づいてきた
陣痛に耐える。

そろそろヤバいかなと思い
ベルを鳴らす
「チーン」「チーン」
誰も来やしない。

ベルで来ないから、無理だと
思ったがか細い声で
「すいません」と言ってみた。

すると「はーい」
助産師さんがきた。

ねーーっベルの意味なくね?
最初から呼ぶシステムで
良かったんじゃね??と
言えるわけもなく
「イキみたくなってきました」
伝えた。
「チェックしてみましょう」
私の出産口を見て
衝撃な発言・・・・・
明日へ続く
では~

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