第16回チャイコン・ピアノ部門で優勝したカントロフの選曲

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音声・音楽
以下は2019年に行われた第16回チャイコフスキー国際コンクールのピアノ部門で優勝したアレクサンドル・カントロフの選曲です。

■Round I 
J. S. Bach: Prelude and Fugue in E-fl at major, WTC, BWV 852
F. Liszt: “Chasse-neige” from the Transcendental Etudes for piano, S. 139, No. 12
F. Chopin: Etude in F major, op. 10, No. 8
L. van Beethoven: Piano Sonata No. 2 in A Major, Op. 2/2
P. Tchaikovsky: “Meditation”, op. 72, No. 5
S. Rachmaninoff: Etude-tableau in D major, op. 39, No. 9

■Round II 
 J. Brahms: Rhapsodie in B minor, op. 79 No. 1
 J. Brahms: Piano sonata No. 2 in F-sharp minor, op. 2
 I. Stravinsky: Three movements from «The Firebird Suite» (arr. D. Agosti)
 G. Faure: Nocturne No. 6 in D-flat minor, op. 63

■Round III
 P. Tchaikovsky: Piano Concerto No. 2 in G major, op. 44
 J. Brahms: Piano Concerto No. 2 in B-fl at major, op. 83

1次予選は課題曲の指定が結構細かいので皆似たような選曲になりますが、2次予選は1曲以上指定されたロシア人作曲家の作品を含める以外は自由、3次の協奏曲のうちの1曲も自由なのでコンテスタントの個性がよく表れます。
協奏曲はともかく、ソロリサイタル形式の予選で2曲もブラームスを入れてくるピアニストは珍しいなと思ったので占星術データを分析してみると…

対ブラームス
カントロフとブラームス.png
対ストラビンスキー
カントロフとストラビンスキー.png
対フォーレ
カントロフとフォーレ.png

2次予選で選曲した作曲家は3人ともカントロフと「調和」の高さが目立ちました。

もしかしたらカントロフ陣営が占星術的な相性も考慮した上で選曲を行っていたんじゃないかと思うくらいです。

そしてやっぱりチャイコフスキーとも
カントロフとチャイコフスキー.png
この形なんですよね。

対して、1次予選に必須だったバッハ、古典派ソナタで選んだベートーヴェン、技巧的エチュードで選んだリスト、ショパン、ラフマニノフはいずれも「異質」が高めの関係だったのが面白いです。カントロフ本人としては1次予選がいちばん辛かったかもしれません笑

コンクールのときの映像はYouTubeにもありますので気になった方は是非探して聴いてみてください。ちなみに私はコンクールとは関係ありませんが、カントロフの弾くブラームスの Intermezzo Op.118 No.2に痺れました。

そんなカントロフの演奏で聴いてみたいのは、クララ・シューマンとアルビノーニの作品ですね。

対クララ・シューマン
カントロフとCシューマン.png
対アルビノーニ
カントロフとアルビノーニ.png
どちらも「調和」が振り切っています。
弾いてくれればすごい演奏が聴けるんじゃないかとワクワクしてしまいます😊






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