あの人の行動

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コラム
仕事は忙しいながらも楽しかった。必要としてくれている人がいる。
それだけで、安心できた。誰よりも早く行って、お客様を迎える準備をする
床やガラス、受付回りやトイレなど、お客様が気持ちよくご来店できるように
丁寧に掃除をする。1日の日程を頭に入れ、どう動くべきかを整理する。
関西なのに、標準語で接客をするのでお客様うけはよかった。
写真は、その家族の家系の歴史を物語っていて、羨ましく思った。
子供一人に一冊ずつ作られていくアルバムと家族写真。
先祖の代から引き継がれているアルバムもある。
1枚の写真の家族にも色々な問題があるだろう、それでも この一瞬を家族と共に笑顔でいる写真は宝物 愛が詰まった写真は眩しかった。

この写真館には、昔の写真機も展示されている。
先代の社長は、泣いている子供、よそ見をしている人、落ち着かない様子の家族を穏やかに見守りながら、みんなが笑顔になったその一瞬をカメラに収めていた。 取り直しなどきかない時代。 その1枚1枚を1冊のアルバムに繋げていく。この作業で家族の歴史を見る事ができるのは、人生を考えるいい機会だった。

ある日、次女から電話があった。泣いている。。
「どうしたの?」 泣きながら話す次女の内容に私は怒りを感じた。
あろうことかあの人は、多感な高校生の次女がいるのに離婚してすぐ
当時付き合っていた女性を深夜 家に呼んでいたらしい。
呼ぶのはいい、あの人の勝手だ。女性が来ていたことを知らなかった次女は、朝起きて父親の部屋に用があって入って言葉を失った。
「ママと一緒に寝ていたベッドに2人で裸で寝ていたの、どうしていいかわからなかった。気持ち悪い。悲しい」
そういう次女を慰め、私はあの人に電話をした。
「女性との関係はどうでもいい。でも、娘の気持ちを一番に考えてあげて!」
あの人は「お前には関係ない」そう言って電話を切った。

次男の学校行事があるたび、あの人は関西に来た。
戸惑う次男。私も、戸惑いと恐怖で心が潰れていく。
しかも、平気で実家に来て上がり込み、お茶を飲んで帰る。
どういう神経をしているのかわからなかった。
夏休みに入る前には、次男宛に手紙が届き 中には夜行バスのチケットが入っていた。 夏休みの間は、父親の所に来いという事だ。
従うしかない。。夜行バスの運転手さんに「小学生で1人で父親の所に行きます。降りる場所で寝ていたら、お手数をおかけしますが宜しくお願い致します。」そう言って、夜行バスに乗り込む次男を見送った。
夏休みの途中、少し心配になって次女に電話をした。
「パパは?」「なんか・・出張だと言って1週間フィリピンに行ってるよ」
「え?噓でしょ?フィリピン出張なんてあり得ないよ・・」
次女は部活で夏休みの間も朝早くから夜遅くまでいない。
「次男はどうしてるの?」
「私が休みの時は一緒にいるけど、部活で遅くなる時は友達の家に泊まりに行ってる」 友達とは、不登校になって次男が心を開いたお宅。
すぐに友達の家に電話をした。電話に出たのは友達の祖母。
私の事も心配してくれていて、次男の事も「自分の孫のように思っているし
来てくれて、逆にうれしいの。うちの孫も生き生きしてるし、にぎやかになってお礼を言いたいぐらいよ。心配しないで、いつでも泊まりに来て。」そう言ってくれた。 次男に来るように言いながら、父親らしいことをするどころか
彼女とフィリピン旅行??? 次男を放置して、何をしているの?
子供の親権を取っておきながら、放置??
自分の無力さに嫌気がさした・・・あの時、意地でも戦っていれば・・・
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