米債務上限問題の解消で市場環境が変化しました

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マネー・副業
米債務上限問題への楽観的な見方が広がり、反発しました。
米連邦政府の借入限度額である「債務上限」問題を巡り、バイデン米大統領とマッカーシー下院議長(野党共和党)ら議会指導部が16日協議したものの、物別れに終わりまし。
しかし、バイデン氏はこの日「合意に達することを確信している」と強調した。また、マッカーシー氏も17日、債務上限問題で21日までに合意することが可能との見通しを表明。これらを受けて債務不履行に対する悲観的な見方が後退しました。

一方、17日の米国債は利回りが上昇し米国の連邦債務上限引き上げに向けた協議を巡る慎重な楽観論や、長期金利上昇への期待感が強まったことが背景、ただし、連邦政府は6月1日にも支払い不能になる可能性があり、合意形成までの時間が限られているとして、市場は依然として神経質になっています。
米1年物クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)のスプレッドは160bpと小幅拡大しました。16日には155bpまで縮小していました。

金融政策への期待がより反映されやすい短期債の利回りは、長期債の利回りよりも高い傾向にあります。
このところ発表された一連の比較的堅調な経済指標は、金利が長期間にわたって高水準で推移し、6月のFOMCでの追加利上げもあり得るとの見方を後押ししてます。
フェデラルファンド(FF)金利先物市場では、6月FOMCで米FRBが金利を据え置く確率を77%と予想。1週間前のほぼ100%から低下した。9月に利下げが行われる確率は39%となり先週は53%でした。

もっとも、米債務上限問題への懸念が解消されれば、短期金利が低下する可能性があり、そうなると、ドル安が加速し、ドルが売られる可能性もあります。ドルはどちらかといえば、リスクオフの際の安全資産として買われてきた面がありますので、この動きが解消されるのであれば、これまでの基調が変わる可能性もあります。
これまでの市場は、米債務上限問題や米銀問題、インフレとFRBによる無用な利上げに押し込められていた面があるので、これらの懸念が解消されれば、状況は一変すると思います。

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