海辺のお星さま

記事
ライフスタイル
バリ島の有名な天日塩、「クサンバの塩」を数か月ぶりに買いに行った。
この塩はバリ人が昔ながらの方法で人力で海水を汲み上げ、砂の上で結晶化させる。さらに何日もかけて何度も濾過し天日で干して作り上げるという、とっても美味しい塩。

IMG_20210209_103727.jpg

朝早くから海水をくみ上げて砂の上に撒き、結晶を作っていく。後継者不足が危ぶまれるとても大変な労働である。

IMG_20210209_103819.jpg

普段ひとっこ一人いない、地元の静かな海岸沿いの塩田。漂流したプラスティックごみが気になるけれど・・・。
(天日塩は何度も濾過されてはいるけれど、マイクロプラスティックなどは混ざるかもしれない・・。)
みなさん、土に還らない素材はなるべく、極力、使わないようにしましょうね!

クサンバの塩作り方20181222_103145.jpg

小屋の中に濾過のための水槽があって、ここでも作業は続く。

クサンバおじさん.jpg

最終的にはココナツの木をくりぬいた入れ物の中で照り付ける陽光のもと、結晶が完成していく。

美しく輝いた、味わいの深いおいしい塩ができあがります。

パダンセリブIMG_20220611_104826.jpg

そんな塩田の浜辺で、昨日は懐かしいものをみつけました!!

30年前のバリ島西海岸で初めて出会って、とっても感動した「海辺のお星さま」。現地の人はパダンパダンと呼んでいました。

このイガイガなお星さまは、実は「ツキイゲ」という名のイネ科の雌花。ツキイゲは熱帯の海浜植物で、日本だと屋久島以南で生息しているそうです。

雌花には放射状に長ーい針状のイガイガがついていて、本当にお星さまのよう。またはウニ?
枝から離れた雌花はこの弾力あるイガイガで砂浜の上を風に吹かれて転がっていき、繁殖先へとひとり向かうのです。

パダンセリブIMG_20220611_104224.jpg
イガイガなお星さま状の雌花が見えますか?手前にある、星状ではないものは同じ「ツキイゲ」の雄花、イネ科としては珍しい雌雄異株なのだそうですが、ちゃんと隣り合って生えていますね。

昔バリのビーチで初めて見かけたときに感動したのは、バリの浜辺沿いの子供たちが、夕方になるとこれに火をつけて、暗くなった浜辺を転がっていくのを見ていた遊び。
この雌花は、風に吹かれてジャンプしながら転がっていくので、さながら転がる火の玉、または転がるお星さま・・。
本当にファンタジーのある遊びでした。

こんなふうに、土の力、植物の力(木)、風、火などの自然界の元素と身近に触れ合えること、生身の体験がとても大切なことだと思います。
「私たちの日常に、ファンタジーよ、甦れ!!」と
心から願いました。

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す