展示会でのスタイリストの役割

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2023年のMilano design Weekでは初めて展示会場にスタイリストを起用しました。積極的に海外展開を目指しているクライアントなので、スタイリストもミラノ在住のイタリア人を起用しました。

結果から言えば、作業の出来も展示を主催したクライアントからも非常に好評でした。費用面から見ても非常に効果的だったので、いくつかポイントを紹介したいと思います。

まず、具体的に作業してもらったことは、以下のとおりです。出展スペース(レンタルショールーム)と展示品に対してのスタイリング提案。提案に沿った備品、植栽等の手配。手配した備品や植栽の配置。

メリット1
スペースの質が上がる。スタイリストの作業はクライアントが用意する製品をサポートする細かなオブジェなどを展示スペースに配置することです。簡単に説明すれば展示品とスペース全体に質の高い生活感を加えることができ、より魅力的なスペースを作れる。

メリット2
必要な備品類を格安で手配できる。物によってはタダで手配できるものもある。

メリット3
インテリアのトレンドに沿った提案をしてくれるので、クライアントの製品の軌道修正ができる。

一方デメリットとしてスタイリングの費用が必要です。当然作業費用が発生しますし、決して安くはないです。

結論としては、予算に余裕があるならお願いしたほうが絶対に良いです。特に日本の出展者の場合、ヨーロッパのトレンドを知らないケースが多いので、スペース全体を強引に軌道修正してもらえるのは大きな助けになるはずです。またクライアントにとっても勉強になることは多いように思います。

では、どんなスタイリストが良いかというと、以下のように感じます。
まず、ある程度経験があるスタイリストが良いです。クライアントの製品や展示スペースに合わせたアイテムを探すことも大事ですが、それらの製品をいかに安く手配できるかは、経験(とコネ)が必要です。
トレンドを理解していることは最低条件です。前述の通り、日本のクライアントはヨーロッパのトレンドに疎いケースがあるので、その点をサポートしてもらいたいと思います。
柔軟性も重要です。いくらスタイリングが優秀でもクライアントの意向を反映できないスタイリストは仕事を一緒にはできません。
また、写真やジャーナリストの副業を持っている場合はかなりプラスです。写真をお願いするかは別問題として、写真写りを考えたアイテムの配置ができるのは大きな強みです。ジャーナリストの副業持ちの場合は、(本人の経歴のためにも)記事にしてくれる可能性もあるので、ポイントが高いです。



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