人は『鈍感』と言われると、ネガティブなイメージを抱きやすいです。
確かに、気が利きにくかったり・・・
鈍感力が大切、と言われると過半数の人が「どちらとも言えない」と回答するというアンケート結果も出ています。
けれど、情報過多なこの世の中では、いい意味で鈍感さが必要なことがあります。
「鈍感力」とは、自分がストレスに感じる言葉や態度などを全て受け止めるのではなく、あえて受け流すことを意味する言葉です。
日常生活で自分自身の心を守るためにできる、スマートなスルースキルなのです。
1.鈍感力と鈍感の違い
「あなたって鈍感よね」と言われるときの「鈍感」とは、それは100%と言っていいくらいネガティブな意味を含みます。
その場の空気を読めなかったり、人の心を考えることができなかったり、何かと困った扱いになるのが鈍感な人です。
ですが、「鈍感力」というのは場の空気も読めるし、他人を思いやる言葉をかけることはできるけれど、自分の心が凹むようなことがあった場合に必要以上に落ち込んだり傷ついたりしないよう、前向きに考えられる力なのです。
2.鈍感力を身につけるメリット7つ
・ストレスを溜めにくい
・すぐに立ち直れる
・様々なことにトライできる
・自信をなくさない
・人に左右されず、自分の好きなことができる
・ポジティブに捉えることができる
・相手と意見が衝突することが少ない
3.鈍感力がなぜ大切なのか
・ストレスの軽減:
鈍感力があることは、外部からの刺激や他人の感情に過度に反応することを防ぐことができます。感受性が高すぎる場合、環境の変化や他人の感情に敏感になりすぎて、ストレスや不安が増加することがあります。鈍感力があると、これらの刺激による影響を軽減し、精神的な安定を促進できます。
・冷静な判断:
鈍感力があることは、冷静かつ客観的な判断を下すのに役立ちます。感情が過度に介入することなく、論理的に状況を分析し、適切な行動を選択することができます。
・コミュニケーションの円滑化:
鈍感力があると、他人の言動や感情に対して適切な距離感を保つことができます。感受性が低いことで、他人の言葉や態度に過剰に反応することなく、冷静かつ理解力をもってコミュニケーションを進めることができます。
ただし、鈍感力が必ずしも全ての状況で望ましいわけではありません。
感受性が適切なバランスで保たれることが重要で、他人との良好な関係を築くには、適切なコミュニケーションが必要です。
個々の性格や状況によっても、一概に良し悪しを断定することは難しいですが、バランスを保つ、ということが大切です。
私は「塩梅」という言葉をよく使いますが、まさにその言葉が合うと言えるでしょう。
敏感すぎても疲れてしまいますし、鈍感なことが全て悪いとは言えません。
バランスがとても大切なのです。
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