中庸という言葉

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コラム
私は『中庸(ちゅうよう)』という言葉が好きです。

「中庸」という言葉が魅力的で好きな理由は、その包括性とバランスを重んじる哲学にあります。


中庸とは

「中庸」は、中国の儒教の古典的な著作の一つであり、孟子(Mencius)や荀子(Xunzi)と並ぶ儒教の三大小部(さんだいしょうぶ)の一つとされています。著者は孔子の弟子である曾子(Zengzi)や孔子の孫である孔伋(Kong Ji)などが関与したとされていますが、詳細な著者については不明確です。

「中庸」は、『大学』・『論語』・『孟子』とともに「四書」と呼ばれ、儒教の教義や倫理に関する基本的な教えが含まれています。具体的には、倫理や道徳において中庸を実践することが重要であると説かれています。

「中庸」の中で、「道を行うことにおいては、欠けてしまったり過ぎたりせず、中庸を保つことが大切である」という教えが表れています。また、個人の修養や社会の秩序の維持において、調和と均衡を重視する立場を取っています。中庸の思想は、極端な立場から離れ、穏健でバランスのとれた態度を重んじるとされています。

このような思想は、後の時代にも多くの儒学者や政治家に影響を与え、儒教の中で重要な位置を占めています。

具体的にどういう状態をさすか

1. 調和と均衡の美学
「中庸」は調和と均衡を追求する哲学です。この考え方は、対立や極端な立場から離れ、調和のとれた状態を重視します。この美学は、物事が適度な中にあるときに最も美しく感じられるという考え方と共鳴します。生活や人間関係が適度なバランスを保つことで、心地よい状態が生まれると感じます。

2. 穏やかな力強さ
「中庸」は穏やかな中にも力強さを秘めています。極端な考えや行動は時には破壊的であり、その対照として、中庸は穏やかでありながらもしっかりとした力強さを持っています。この特性は、物事を静かに進めつつも、堅実で確かな進化を促進する力となります。

3. 柔軟性と適応力
「中庸」は柔軟性と適応力を根底に置いています。変化が激しい現代社会において、柔軟で適応力のある考え方が重要です。中庸の哲学は、状況によって臨機応変に対応し、柔軟に変化することで持続可能なバランスを保つことを奨励しています。

4. 個人と社会の発展
「中庸」は個人の成長と社会の発展に寄与します。極端な主張や行動は一時的な成功をもたらすことがあっても、持続可能な発展には繋がりません。中庸を実践することで、個人も社会も健全な発展を迎えることができます。

「中庸」は、調和と均衡、柔軟性と適応力といった美しいバランスを追求する哲学であり、これが私にとって魅力的で好きな理由です。
この言葉は、人生のあらゆる側面で適切なバランスを見つけ、美しさを追求する上での指針となっています。

儒教には様々な教えがあります。
その中には現代でも役に立つ考え方が多いです。

もちろん、現代にはそぐわない考え方もあると思っています。

ただ、先人の知恵というのはとても大切です。
また、その先人の知恵で今でも残っているものは、時代にとらわれず人の心の指針として参考になるものが多いでしょう。

こうした考えに触れることも、大切ですね。

様々な考え方をチャットでゆっくりお話することができます。
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