中小企業経営のための情報発信ブログ337:「モチベーションが高い=成果が出る」は幻想

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ビジネス・マーケティング
今日もブログをご覧いただきありがとうございます。
これまで、何度もモチベーションを高める方法などについて書いてきましたが、「モチベーションが高い=成果が出る」は幻想ですす。
モチベーションが低くても確実に結果を出す人はいますし、モチベーションが高くてもかえってそれが空回りして結果を出せない人もいます。そういう意味では「モチベーションが高い=成果を出す」とならないのです。
従って
①モチベーションが高い方がいい
②モチベーションが高いと成果が出る
のどちらも間違いでなのです。
1.モチベーションが高い方がいい
 まず、「モチベーションが高い方がいい」についてですが、先ほども書いたように、「モチベーションが低くても結果を出す人」も「モチベーションが高くても結果を出せない人」もいます。「モチベーションが低くても結果を出す人」はあえてモチベーションを高める必要はありません(モチベーションを高めればもっと成果を出すかもしれませんが)。
 「モチベーションが高くても結果を出せない」人はモチベーションの内容やその向け方に問題があると思います。モチベーションの中身を見てその向け方を変えることで成果につながります。また、「モチベーションが低くて行動できていない人」には行動していないことを指摘すればいいのです。「モチベーションを高めろ」と言ってもそれは無理なことです。他人のモチベーションを何とか出来ると考えるのは間違いです。モチベーションは自分で高めるしかありません。組織としては個人(社員)がモチベーションを高めやすい環境を作るしかありません。それが動機付け要因への働きかけです。ハーズバーグは人間を満足させて仕事へと動機付けていくためには動機付け要因へ働きかけていくことが必要で、そのために「職務充実」を図らなければならないと言っています。ハーズバーグの動機付け=衛生理論については以前書いていますので参考にしてください。
2.モチベーションが高いと成果が出る
 つぎに、「モチベーションが高いと成果が出る」についてですが、「成果が出るからモチベーションが上がる」のです。これが真理です。モチベーションを上げたところで成果が続かなければモチベーションも続きません。逆に成果が続いていればモチベーションも続きます。
 モチベーションというのは個人の内面に関わるものです。他人が介入できない部分もあります。「他者の問題はコントロールできないし、介入しない方がいいのです。
 モチベーションのマネジメントは手放して、成果のマネジメントをすべきなのです。つまり、「モチベーションを上げるのにどうすればいいか」を考えるのではなく、「成果を上げるにはどうすればいいか」を考えることです。
 それには、「まず部下と一緒に行動してみることです。その行動がなぜ重要なのか、なぜ有効なのかを部下が理解できるように伝えます。その次は、部下に自分でやってもらう。できるようになったら、別の行動を一緒にする。それを繰り返し、リアルタイムでフィードバックし、小さなことでも承認する。すると部下はだんだんと自然に仕事のコツをつかみ、自分で成果を上げられるようになり、結果モチベーションも上がる」ということが重要です。結果が出始めると、今度は自分なりの工夫を加え、それでさらに成果が得られると、ひとりでチャレンジし続けるようになります。
個人的な能力にさほど関係ない部分をしっかりと仕組み化したり、結果を出すためのポイントをしっかりと教えたりして挙げれば、ほとんどの人が「求められる目標」を達成できます。それが自信につながりモチベーションも向上するのです。この好循環を作ることです。 
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