中小企業経営のための情報発信ブログ138:「結果を出せ」とだけ言う上司

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今日もブログをご覧いただきありがとうございます。
誰からも好かれる優れたリーダーがいる反面、皆から嫌われる好感度の低いリーダーもいます。
1.「結果を出せ」という言葉は誰でも言える
 リーダーが現場に来て「結果を出せ」と言うことはよくあります。現場が結果を出さなければ、成果が上がらないのは当然のことで、この言葉自体は間違っていません。
 しかし、言うだけなら誰でもできます。勝手に現場に目標を設定し、目標が達成しているかを管理する。そして、達成できていなければ「結果を出せ」という。こんなことなら誰でもできます。必要なのは「結果を出せ」という前に、結果を出すために何をするのかということを提示することです。
2.「お前が来てやってみろ」「お前が代わりにやってみろ」
 目標が達成できていないことなど、上から言われるまでもなく、現場はわかっています。何とか目標を達成しようと頑張っています。頑張っているのに結果が出ない、何をどうしていいのかわからないこともあります。それなのに、解決策も示さずに、「結果を出せ」というリーダー、それでは現場は「お前が代わりにやれ」と言いたくもなります。
 汗水たらして働いている現場からすれば、居心地のいい温室にいながら「結果を出せ」と油を搾り取る時代劇の悪代官にしか見えません。これでは、だれもがそのようなリーダーに本気でついていこうとは思いません。ますます、結果は遠のきます。
 リーダーが率先してやって見せなければ、人は動きません。リーダーシップの原点は「やって見せること」、言葉よりは行動です。行動で示してこそ部下はついてきます。
3.リーダーは「1円」たりとも生み出していない
 リーダーは現場を指示するのではなく、サポートする存在です。確かに現場に指示を出すのもリーダーの重要な仕事ですが、指示を出すということは、当然サポートしてその指示を実行に移させることも含まれるのです。むしろ重要なのは、指示よりは指示を実行させ結果を出させるためのサポートです。
 ほとんどの会社の組織図では、社長が頂点にいて、役員、管理職と続き、現場が底辺のピラミッド型(三角形)をしています。
 これが間違いだとは言いませんが、現実は逆で、結果を出し、利益を生み出しているのが常に現場です。極端な言い方をすれば、リーダーは1円の利益も生み出していないのです。
 現場こそが頂点であり、それを底辺で支えるのがリーダーだと言ってもいいように思います。
 極端な考え方かもしれませんが、リーダーにはこうした考え方を意識し部下やチームを支えていく必要があるのではないでしょうか。
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