ジャムを造る

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コラム
我が家では毎年夏に成るとジャムを作る。
と言っても私はもっぱら果実を摘むことしかすることはなく、後は家人が作ったジャムを食べて批評をするだけだから、家人にとっては五月蠅くて迷惑な存在でしかないのかもしれない。

因みに我が家で収穫ができるジャムの素材は「ラズベリー」と「ブラックベリー」とがあるのだが、現時点では収穫量の多い「ラズベリー」でしか、ジャムは作れない。「ブラックベリー」は現在はまだ収穫量が少なく、あと数年は無理だと、そう思っている。

家人は400g程度の果実に対して100g程度の砂糖を使って、グツグツ時間をかけて煮てジャムを作っており、H=10cm程度のガラスの小瓶に入れている。
その配合量が一応の目安に成っているようだ。

今年は8月に入って、ようやく晴天が続くようになってラズベリーの果実が熟し始め、これまで小瓶20個ぐらいは作れたようだ。
そのラズベリーもいよいよ終わりを迎えたようだ。
きのう400g程度の収穫を行ったのであるが、残りはわずかといったところである。

従って今回のジャムが今年最後のジャムに成るのかもしれない、などと想い若干感傷的になってしまった。


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            ラズベリーの実は赤黒い

我が家ではラズベリーとブラックベリーがとりあえず植えているのであるが、地元の果物や野菜を販売している店「工藤公園」では、「ブルーベリー」や「ハスカップ」が手軽に入手できる。それらの果実を買って来てジャムを作ることもあるのだが、我が家の評判は自家製のラズベリーが一番である。

私もブルーベリーは最近飛蚊症が現れ始めてからは、積極的に食べるようにしているのだが、ジャムとしては甘いので味だけの評価で言えば劣る。
ちいちゃな子供や甘いもの好きならば喜ばれるかもしれないが、それだけでは物足りない。

ラズベリージャムは酸味がそこそこあって、多少の甘みが感じられそのバランスが私達60過ぎの大人には適するのだと思う。
これはコーヒーの好みと同じなのかもしれない「キリマンジェロ」の酸味と苦みが好きな私や家人には、やはり酸味のあるラズベリージャムが適っているのである。
因みにハスカップも酸味があるのであるが、ラズベリーに比べると酸味にキリっとした強さが感じられないので、ラズベリーの後塵を拝することに成る。

この自家製ジャムはこの時期我が家では「ラズベリー外交」として、役に立っている。
近所の農家や漁師さんから戴き物があったりすると、その返礼品として活躍するのである。お中元のおすそ分けにも活躍することもある。

また日ごろお世話に成っている方への、一種のお中元として自家製の無農薬野菜と一緒に、添えることもある。
このようにして我が家のラズベリージャムは「外交官」としても活躍しているのである。

悩みの種はガラスの小瓶の確保であるが、これは日ごろから小瓶を捨てずに取って置いて、夏場のジャムの為に蓄積しておくのである。
私の目の治療の一助にと、ポリフェノール含有量の多い「ブルーベリー」を来年は植えるか、といった話が家人との間ではポツポツ出始めている。
「With飛蚊症」の生活を余儀なくされている身としては、好みとは別に薬として、せっせとブルーベリージャムを毎朝、優先的に食しているのである。

残念なことであるがこの優先順はしばらくは代えられないであろう、と半ばあきらめている。と同時に夜はポリフェノールたっぷりの赤ワインをやはり薬だと称して飲むようにしている。食習慣を「With飛蚊症」仕様に替えているのである。
コロナ同様この付き合いも長くなるのだろうなと、半ばあきらめつつ新しい生活様式をチャレンジしている。


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