かぼちゃ

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コラム
今年の我が家では、カボチャが好く成り豊作であった。
一つ一つの姿・形も宜しく、味もまたホクホクとしておいしい実が採れた。
洗面器大の大きさのカボチャ14・5個は、来春までは持つのではないかと思っている。

家人がビニールハウスの横に作ったカボチャは、特別の手入れをすることもなくすくすくと育ったようであったが、彼女に言わせるとそれなりに水もやり雑草も除去していたのだという。あまり手伝いをしない私が知らなかっただけだったのかもしれない。

しかしここ5・6年間のカボチャの中では、大きさと云いその容姿と云い、更には味もまた今年のが一番であるというのは間違いないので、「何か特別の事をやったのか」と聞くと強いて言えば肥料をちょっと替えたのだという。
今年の出来栄えに味をしめた家人は来年も同じ肥料を使う事を言明している。
本人も今年の出来栄えを大いに喜んでいるから、まぁそういうことに成るのであろう。
多少畑を移動して、輪作にすることで来年も好い出来栄えのカボチャを作る心づもりでいるようだ。

そのカボチャを家人は蒸かしたりサラダなどにして活用しているが、私はもっぱら鍋物に使う事が多い。鍋にカボチャを入れることで、ちょっとしたトロミが出る事と、多くの甘みが出る効果を知っているからだ。
更に私の出身地の冬の郷土料理にカボチャは欠かせないのだ。

とりわけ、身体を温めてくれる「ほうとう」にカボチャは欠かすことが出来ない。カボチャを入れる効果は他の鍋物と同じで、トロミと甘みの演出である。
「旨いもんだよ、カボチャのほうとう」
というキャッチフレーズで山梨では、その旨さが伝承されている。


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首都圏に仕事で出張するたびに、近くの食品スーパーで大手製麺メーカーの「ほうとう」を買って帰る。妙にお土産商品化している他のメーカーのそれに比べて片栗粉をしっかりまぶして、麺の質を維持しているそのメーカーの「ほうとう」が、一番私の口には合っている。

かくして冬の間は週に一度くらいのペースで、我が家ではカボチャ入りの「ほうとう」が食卓に上がり、私たちの身体を温めてくれる。

因みに今年の冬至は、この22日だという。その冬至に合わせて、沢山のカボチャが入ったほうとうを、家族は食べることに成るだろう。出来栄えの好い今年のカボチャに感謝しながら・・。
そしてそのほうとうを食べながら、冬至を境にだんだんと日が長くなって行くことを喜び、遠からずやって来る春の到来をカウントダウンしながら、これから寒さが一段と増していくこの冬を、キット乗り切ることに成るであろう。


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