ある難病の俳優のブログの記事:バスで老人に舌打ちされた話
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コラム
ネットで気になるニュースを見つけました。
ある難病の俳優の経験を語ったブログの記事を紹介したものです。
以下に引用します。
-障害者手帳に舌打ち。コレで2度目。
なんか障害者手帳を出したら舌打ちされたシチュエーション。懐かしいですね。
これで2度目になりますが、良かったら聞いて下さい。
まさに今日の話しです。
(テーマに関係ないと判断した部分は省略:ルビー)
なので駅よりもバスに乗り換えようと思って、普段はあまり乗らないんですが近場でバス停を探して直ぐさま乗り込んだんです。
2人ぐらい前の人が乗り込んだ後に、僕がバスに乗り込み障害者手帳を提示すると
運転手さんもとても優しい方で 「あ、少々お待ち下さいね。」
と言って、笑顔のまま何かの機械を操作してくれた。
しかし、その待ってる数秒の間に真後ろに居た【おじいちゃん】が
【チッ!】といきなり舌打ちをしてきて
最初は、聞き間違えかな? と思って無視をしていたんですが
持っていた傘で入口付近をカンカン叩いたり、わざと聞こえる様な声で
「早くしろよ」と言ってくるんです。
しかもビックリするのが これまでの時間って10秒ぐらいなんです。
障害者手帳の表示をバスでした事がある方は分かるかもしれないんですが、手帳の提示から機械の操作、そして支払いまでは本当に10秒以内だと思います。
確かに待たせてしまって申し訳ないのは自分なので、文句も何も言えないんですが、世の中の僕以外の障害者の方達もこういう扱いをされている事があるのが事実です。
ちなみにそちらのおじいちゃんも、濡れてしまわない様にバス内にはしっかり入っては居ました。
その後も僕の1つ後ろの席に座って、ずーっと
「寒いんだよ」「ふざけるな」と何度も言われていました。
去年のタクシーの障害者手帳の時よりも個人的には酷かった内容だったのでブログに書かせて頂きました。
体調が本当に悪くて、一瞬で気絶したり、記憶を失ったり、僕もなりたくて障害者になった訳でも無いし、生まれつき10万人に1人の難病持ちなのに、なかなかヘビーなパンチはたまに心にまで突き刺さるよね。
ただ、今回の事件も思う事。僕で良かった。
他の障害者の方じゃなくて良かったです。
明日も皆さんの心に光があります様に。-(引用終わり)
私はこのニュースに対して、以下のようにコメントしました。
「あのねえ、世の中にはいろいろな人がいるよ。
全ての人から親切にしてほしいなんて無理に決まっているだろう。それから『なりたくて障害者になった訳でも無い』なんてわかりきったこというなよ」
そして、やはりこのコメントは評判が悪く、私は「不親切」で「普通ではない」人間と評価されました。
まずいっておくと、私は親切でも優しくもないし、普通ではないと自分でも思っています。
簡単にいえば、意地悪なひねくれ者ですね。
ただし、身体障害者であろうとなかろうと、目の前にいる人が困っていれば手伝います。
親切なんて大げさなものではなく、そういうものだからです。
それはいいとして、暴言を吐いた老人についてですが、恐らくこの老人は別に相手が障害者じゃなくても、誰にでも同じような文句を言っていると思います。
そんな人なんですね。
なら、そんな人だと考えてあげればいいのじゃないでしょうか。
障害者に対する気遣いを勧めるのであれば、こういう偏った性格の人のことも受け入れて上げるべきではないでしょうか。
さらに、仮にいつもそんな文句ばかりいっているわけではなく、たまたまそのときは虫の居所が悪かったのかも知れません。
この場合も、そういった事情を汲んで上げるべきでしょう。
気遣いというのならあらゆる人を対象にした全方位的であるほうがいいと思うのですが。
それから、私が特に気になった「なりたくて障害者になった訳でも無い」との言葉ですが、これには「何てわかりきったこというなよ」とコメントしました。
「なりたくて障害者になった訳でも無い」という言葉には自己憐憫と被害者意識が感じられるからです。
私は歳を取っていますが、取りたくて取ったわけじゃないなんてことはいわないし、考えたこともありません。
いっても何にもならないので。
もう一度いいますが、私は意地悪なひねくれ者なのです。
できればそういう考え方もあると思って優しく、温かい目で見てください。
では