ある人生相談を取り上げます。
3歳の子供を持つシングルマザーの話です。
彼女の相談は、以下の通りです。
「最近、結婚を考えるほど大好きな彼ができたのですが、一つだけ問題があります。それは彼が子供が好きではないことです。
彼は息子と何度も会っていますが、ほとんど触れることがなく、話しかけることはあっても子供目線ではないので、息子はぽかんとしています。
彼は冷酷な人間なんじゃないかと悩んでいます。
結婚するためには、彼に子供を好きになってもらわないと困るのですが、どうしたらいいでしょうか」
これに対して、回答者の一人は、「子供目線になれない人がいるが、だからといって子供嫌いとは限らないし、仮に子供が嫌いだとしても、無理に子供を好きにならせようとするとストレスになるので、好きにならせなくても構わない」と答えました。
ううむ、この回答者は何もわかっていない。
子供目線になれない人は、まず間違いなく子供が苦手です。
また、人間としても相手の気持をおもんばかることができないといった欠陥がある可能性が高い。
相談者の懸念通り「冷酷な人間」かも。
そして、本当に子供が嫌いである場合は、無理に好きにならせる必要はないなんて言ってられません。
そのレベルを慎重に見極めないと。
最近よく見る母親の恋人による幼児の虐待事件を考えればわかるでしょう。
もう一人の回答者は、子供はすぐに大きくなるのでそれまでの我慢だと言っていました。
5~6歳で早熟な子供だと大人と対等に話すようになるからとのことです。
これは真面目に考えた答えではないでしょう。
大人と対等に話すような子供は多くないし、大体、そういう子供は「生意気」と見られて、余計嫌われる可能性もあります。
そうじゃなくても、彼に我慢してくれなんて言えるわけがない。
こうして考えると、この母親は彼のことがいくら好きでも、子供のためには、結婚しないほうがいいと思います。
別に結婚はしなくても、恋愛はできますからね。
そして、同居はせず、子供とも会わせないことです。
無理に同居させると、彼にとっても、子供にとっても余り嬉しくない状況になるかも知れません。
今さら言うまでもないことですが、子供を育てているということには責任を伴います。
つまり自分の幸せよりも子供の幸せを優先しなければならない場合があるということです。
母親の恋人による子供の虐待事件では、母親が手をこまねいているケースが多いようですが、この辺のことがわかっていないのでしょう。
もちろん、男性側の責任は重いし、弁護のしようがありませんが、子供と同居させなければ起きなかったかも知れないとよく思います。
では。