ジャニーズ性加害問題再発防止特別チームの報告書(4): それでも、大きな変化はないだろう

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まだ続いています。

そして、見てみぬ振りという点では、ジャニーズの「年長」タレントたちも同じことです。

特に、テレビでキャスターらしきことをしている東山さんと桜井さんの責任は重いでしょう。

今回の報告書が発表されるかなり前に、みずからMCを務めるニュース番組でジャニーズ喜多川氏の性的暴行問題についてコメントを述べていますが、要するにお茶を濁しただけのものでした。

彼は「最年長である私が最初に口を開くべきだと思い、後輩たちには極力待ってもらいました・・・そもそもジャニーズという名前を存続させるべきなのかを含め、外部の方とともに全てを新しくし、透明性を持ってこの問題に取り組んでいかなければならないと思っています」と話しましたが特別チームの報告書の発表まで結局何もしていません。

そして、今回は、「私から一言、お話しさせていただきます。8月29日に再発防止特別チームにより発表されました厳しい指摘と改革案を含む調査結果を重く受け止め、9月7日に会見を開き、今後の取り組みに関して事務所がご説明することになっています。その会見を前に、今日の段階では私としてはこれ以上のコメントは控えさせていただきますことをご理解いただければと思っています」とやはり何の意味もないコメントを出しただけです。

さらにいうならば、「ヒガシ君は一緒に住んでいたわけだから。彼は知っているんですよ、見ているんだもの」との声もあります。

なんでも「お前もジャニーさんにやられてこい」などという「ジョーク」も口にしていたとのことです。

これでは彼に責任がないとはとてもいえないでしょう。

一方、桜井さんですが、彼はずっと逃げ回っていて、きちんとしたコメントは一度も出していませんが、最近、ようやく「事務所は、話したくない人の口を無理やり開かせることなく、プライバシーを保護した上で調査してほしい」と発言。

しかしこれでは他人事のように感じているとしか思えません。

やはりまともなコメントを出す気はないのでしょう。

話は変わりますが、ジャニーズ事務所では体制を建て直し、新社長を誰にするかが検討されているそうです。

東山さんの名前も上がっているようですが、彼が社長になったら結局、何も変わらないんじゃないかな。

テレビ局側の姿勢にもあまり期待はできません。

以下のような意見があります。

「しかし、のど元過ぎれば熱さ忘れるで、ドラマやバラエティーで数字が取れるタレントがいる限り、従来通りジャニーズ事務所との関係が変わることはないでしょう」

実際、TBSテレビは「ジャニーズ事務所創業者のジャニー喜多川氏による性加害問題について、性暴力は許されないというスタンスのもと報道していく。
ジャニーズのタレントの起用法については、ジャニーズ事務所所属のタレント個人が起こした問題ではないというところからこれまで通り続けていく方針である」としています。

一応、TBS テレビの見解ということになっていますが、他のテレビ局の方針も似たようなものでしょう。

いつもの「喉元過ぎれば」作戦というわけですね。

何度も繰り返してましたが、テレビはオワコンですから、そうやって勝手にいくらでも沈んでいけばいいと思います。

しかし、国連人権理事会の作業部会は来年6月に最終報告書を提出する予定ですが、このような状況を見て、どのような結論を出すのでしょうか。

結局、日本が子供への性暴力に無関心の最低の国であることが国際的に認知される可能性が非常に高いと思われます。

そして、当然ながら、音楽を始めとする日本のポップカルチャーの国際舞台での活躍にも大きな影響が出るでしょう。

だとすれば大変残念なことです。

では

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