飲食店に入ると有名人のサインを壁に飾ってあったりしますよね。
あれは、有名人が食べたからこの店は美味いと言いたいんでしょう。
しかし、食べた人がよほどのグルメじゃなければ意味がないじゃないかな。
大体、一度だけ来たなんてのはぜんぜん参考にならない。常連じゃないと。
そう言えば、占い師なんかでもクライアントに有名人がいることを誇る人がいます。
これも意味があるのかなあ。
まあ、ハロー効果の一種なんでしょうが。
ひどい場合だと、有名人と同じ土地出身だとか、同じ年に生まれたことを自慢する人までいます。
しかし、私なんかは性格が悪いので、この人は自分に自信がないんだろうなと思ってしまいます。
いずれにしても、この知り合い自慢は下手をすると守秘の問題が発生する可能性がありますので注意が必要です。
少し話はずれますが、同じ土地出身、同じ年生まれといったことを言いたがるのは、こうした共通点からなんとなく親近感を感じるのと、それでマウントを取れる(と思っている)からでしょう。
これはサッカーのワールドカップやオリンピックなんかで日本チームを応援する気持ちに通じるものがあります。
勝つと嬉しいし、負けると悔しい。
私はもともとこうした感覚があまりない方ですが、わからなくはない。
しかし、こうした仲間意識が悪い方向に行くことがあります。
排他的になると言うか。
たとえば、ある国の人間が悪いことをした場合、何の関係もない同じ国の人間を、あいつらも悪い人間だから攻撃してやろうと言うことになります。
これは私自身も、パリである日本人が人肉を食べた時に、経験しました。
私の知り合いは卵を投げつけられたり、唾を吐きかけられたそうです。
本当に不条理です。
しかし、状況が変われば、自分も同じようなことをすることがあるんですね。
なかなか気がつきませんが。
では。